...聴き手としての気が利いていそうなものはなかった...
岩野泡鳴 「猫八」
...宇宙線の遮蔽!」聴き手の学者たちは...
海野十三 「海底大陸」
...はははは」聴き手たちは...
海野十三 「地獄の使者」
...聴き手は病気で寝ている...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...聴き手もさすがに女たち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...聴き手が乞食でない限り...
薄田泣菫 「茶話」
...河内介の方もだん/\聴き手に釣り込まれて油が乗って来るらしかった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...五人の聴き手の興味に頓着なく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私の心持を掴む聴き手は無いんです...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...われらの注意ぶかい聴き手の髪の毛は逆立つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...よい聴き手にはならなかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...志ん生の飄々として「テニヲハ」の合わぬ話し振りの中に奇想天外な警句と愉快な諧謔の連続にいつしか聴き手を不可思議な八ッあん熊さんの世界に引き込んでゆく可笑(おか)しさ...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...聴き手よ...
松永延造 「職工と微笑」
...かえって聴き手すなわち汝である...
三木清 「解釈学と修辞学」
...私は聴き手を説得すること...
三木清 「解釈学と修辞学」
...或時私の前に腰掛けた私の関係していない医学専門学校の学生が聴き手の好奇心を満足させるように光景を叙述して「何しろ汚くって臭いからなるべく遠くから覗いているんです」と云った...
森於菟 「屍体異変」
...そうして聴き手を択(えら)むべきものだと...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...聴き手の心をぐんぐん引き付けてゆく...
吉井勇 「或る日の小せん」
便利!手書き漢字入力検索