...現(うつ)つ世には見も及ばず聴きもなれざる遠い昔の歴史の世界――全く恍惚(こうこつ)の境に引きいれられまして...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...そして他人(ひと)に立聴(たちぎき)でもされるのを気遣ふやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...どうかすると聴衆をげんなりさせて...
薄田泣菫 「茶話」
...先生の御高説を拝聴したのであるが...
太宰治 「花吹雪」
...或は雨を聴き、或は書を読み、終日独坐...
種田山頭火 「其中日記」
...聴衆はいかに退屈していたかをぼんやり悟った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親分」「綺麗な娘と聴くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その話を聴かされて女のヌケヌケした調子に心から嫌になった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠く波の音が聴えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小禽(ことり)のさへづりを聴いたり...
林芙美子 「浮雲」
...「これからは真個(ほんとう)に慈母さんの言事を聴いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...聴覚をおし包んだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...物を聴くために口を開けた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...(諏訪に)美の意見だって聴いておいた方がよくないか...
森本薫 「華々しき一族」
...それを聴いた男はああそうだったと心づき...
柳田国男 「母の手毬歌」
...久しい間ちょうど頃合の聴衆が地元にあって...
柳田国男 「雪国の春」
...しかも何か聴き人(て)の心をつかんでいた...
吉川英治 「三国志」
...そちたちも聴聞(ちょうもん)してゆくがよいと...
吉川英治 「親鸞」
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