...なほ次手(ついで)に吹聴(ふいちやう)すれば...
芥川龍之介 「田端人」
...私は大使館のY君の私宅で端唄の「薄墨」のレコードを聴いた...
阿部次郎 「帰来」
...銚子局の出す報時信号(タイム・シグナル)のリズムに聴(き)き惚(ほ)れたものです...
海野十三 「壊れたバリコン」
...今度は演壇をとりまく総ての聴衆が...
薄田泣菫 「茶話」
...この句をしきりに門人どもに吹聴(ふいちょう)した...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...そっちこっち吹聴(ふいちょう)して歩いたり...
徳田秋声 「縮図」
...「もし奉行余が言を聴き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...聴覚の世界に生きてること...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俛焉として聴従したと云ふでもない...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...聴くも憐(あわ)れな補陀洛渡海の事件が載せてある...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...実演で聴いてもマズルカが一番良かったようで...
野村胡堂 「楽聖物語」
...生死のほどもわからないと聴いて飛び出したんだよ」平次は代って説明しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大体の話は八五郎から聴いて居りましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここでいちいち聴きわけたら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私はボンチのこの批評を聴いて...
三浦環 「お蝶夫人」
...ただ一人の講義を聴いて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いま内膳の申告を聴いてその条まできたとき...
山本周五郎 「新潮記」
...信長が岐阜へ帰ったら教を聴く暇が出来るであろうと云った...
和辻哲郎 「鎖国」
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