...当代の人目を聳動(しようどう)したる雄篇鉅作(くさく)は問ふを待たず...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...その非道なる思想抑壓手段を國民及び觀察者の耳目を聳動することなくして行ひ得る機會に到達したものとして喜んだのである...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...當時(とうじ)天下(てんか)の耳目(じもく)を聳動(しようどう)せしめたものであつたが...
今村明恒 「火山の話」
...美術院問題が世間の耳目を聳動して...
辰野隆 「芸術統制是非」
...これはひどく人の耳目を聳動(しょうどう)した...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...そうしてその結果は世にも目ざましき大量殺人事件となって世界の耳口を聳動(しょうどう)するであろうことは真に火を見るよりも明らかである...
寺田寅彦 「火事教育」
...しかしてほとんど俗耳を聳動(しょうどう)するがごとく明暢(めいちょう)に叫破したるは実にアダム・スミスその人にしてこの法則をば実行せしむるの作用を発明したるはゼームス・ワットその人なりといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼が手剛(てごわ)き仕打に聳動(しょうどう)せられて愕然(がくぜん)たり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伊藤公爵大隈伯爵等が終始公衆の耳目を聳動せむとすると頗る其の趣を異にせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊藤公爵大隈伯爵等が終始公衆の耳目を聳動せむとすると頗る其の趣を異にせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一時世間の耳目を聳動(しょうどう)させた疑獄事件に連坐して刑罰を受けた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...それだけで人心を聳動(しょうどう)するには...
中里介山 「大菩薩峠」
...さしせまった血なまぐさい聳動にはたいていの京人はもう食傷している...
中里介山 「大菩薩峠」
...全社会を聳動(しょうどう)せしめるような大事件がある...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...それこそ世界の耳目を聳動させる事が出来たんだが...
久生十蘭 「魔都」
...一代の耳目を聳動せしめた...
平出修 「逆徒」
...しかしこの平民的な苗字が自分の中心を聳動(しょうどう)して...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...又世間の耳目を聳動(しようどう)して見ようなんぞとは思はない...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
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