...典例と儀格とを重ンずる京洛の人心をして聳動せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...その非道なる思想抑壓手段を國民及び觀察者の耳目を聳動することなくして行ひ得る機會に到達したものとして喜んだのである...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...天下の英才を集めて『国民之友』を賑(にぎ)わすのを片時も怠らなかった蘇峰はこの間に二葉亭のツルゲーネフの飜訳を紙面に紹介して読書界の耳目を聳動(しょうどう)した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...軍縮問題が一時国内の耳目を聳動(しょうどう)した...
寺田寅彦 「時事雑感」
...一時人目を聳動(しょうどう)したる寛政の改革も...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...むしろ人心を聳動(しょうどう)せしめざらんことをこれ恐るるものの如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伊藤公爵大隈伯爵等が終始公衆の耳目を聳動せむとすると頗る其の趣を異にせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...土地の人気を聳動(しょうどう)させるだけの価値はある...
中里介山 「大菩薩峠」
...人を聳動(しょうどう)はせしめませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだけで人心を聳動(しょうどう)するには...
中里介山 「大菩薩峠」
...偶然(ぐうぜん)に起(おこ)つた彼(かれ)の破廉耻(はれんち)な行爲(かうゐ)が俄(にはか)に村落(むら)の耳目(じもく)を聳動(しようどう)しても...
長塚節 「土」
...數年前掘り出した明刀錢の如き學界を聳動した珍物や...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それこそ世界の耳目を聳動させる事が出来たんだが...
久生十蘭 「魔都」
...しかしこの平民的な苗字が自分の中心を聳動(しょうどう)して...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...その事件は長いあいだ強い聳動(しょうどう)をひき起したのであるが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...天下を聳動(しょうどう)した私の脱獄の動機なるものが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...たしかに天下を聳動(しょうどう)していたであろう...
夢野久作 「近世快人伝」
...丁度信長の仏教弾圧が世間の耳目を聳動していた頃のことであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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