...典例と儀格とを重ンずる京洛の人心をして聳動せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...材料及び用途の聳動(しょうどう)的新奇さである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...突如として一世の耳目を聳動し來れる一書あり...
太宰治 「ラロシフコー」
...美術院問題が世間の耳目を聳動して...
辰野隆 「芸術統制是非」
...これはひどく人の耳目を聳動(しょうどう)した...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...そうしてその結果は世にも目ざましき大量殺人事件となって世界の耳口を聳動(しょうどう)するであろうことは真に火を見るよりも明らかである...
寺田寅彦 「火事教育」
...しかしてほとんど俗耳を聳動(しょうどう)するがごとく明暢(めいちょう)に叫破したるは実にアダム・スミスその人にしてこの法則をば実行せしむるの作用を発明したるはゼームス・ワットその人なりといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...むしろ人心を聳動(しょうどう)せしめざらんことをこれ恐るるものの如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伯の意見は往々日本国民の利害を代表するものとして列国の政府及び国民を聳動したる場合少なきに非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一時世間の耳目を聳動(しょうどう)させた疑獄事件に連坐して刑罰を受けた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...殊に光は 不思議なエーテルの振動であると信じ來つた學者には 思いがけ無き聳動であつた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...土地の人気を聳動(しょうどう)させるだけの価値はある...
中里介山 「大菩薩峠」
...人を聳動(しょうどう)はせしめませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...人心が一時に聳動(しょうどう)した...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...世間の耳目を聳動(しようどう)させるより...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それこそ世界の耳目を聳動させる事が出来たんだが...
久生十蘭 「魔都」
...又世間の耳目を聳動(しようどう)して見ようなんぞとは思はない...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...丁度信長の仏教弾圧が世間の耳目を聳動していた頃のことであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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