...典例と儀格とを重ンずる京洛の人心をして聳動せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...当代の人目を聳動(しようどう)したる雄篇鉅作(くさく)は問ふを待たず...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...その非道なる思想抑壓手段を國民及び觀察者の耳目を聳動することなくして行ひ得る機會に到達したものとして喜んだのである...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...天下の英才を集めて『国民之友』を賑(にぎ)わすのを片時も怠らなかった蘇峰はこの間に二葉亭のツルゲーネフの飜訳を紙面に紹介して読書界の耳目を聳動(しょうどう)した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...突如として一世の耳目を聳動し來れる一書あり...
太宰治 「ラロシフコー」
...美術院問題が世間の耳目を聳動して...
辰野隆 「芸術統制是非」
...そうしてその結果は世にも目ざましき大量殺人事件となって世界の耳口を聳動(しょうどう)するであろうことは真に火を見るよりも明らかである...
寺田寅彦 「火事教育」
...軍縮問題が一時国内の耳目を聳動(しょうどう)した...
寺田寅彦 「時事雑感」
...その頃から世界の軍部を聳動した研究は無烟火藥であつた...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...土地の人気を聳動(しょうどう)させるだけの価値はある...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだけで人心を聳動(しょうどう)するには...
中里介山 「大菩薩峠」
...世間の耳目を聳動(しょうどう)させるより...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...數年前掘り出した明刀錢の如き學界を聳動した珍物や...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...しかしこの平民的な苗字が自分の中心を聳動(しょうどう)して...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...当時世間の視聴を聳動(しょうどう)したのも無理はない...
森鴎外 「魚玄機」
...満都の好奇心を聳動(しょうどう)した...
夢野久作 「二重心臓」
...相当世間の耳目を聳動(しょうどう)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう一つ世間の耳目を聳動する事件が起った...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索