...僕の「聰明」によつて驅逐される事が出來るほどの手輕なものらしく見える...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...だが三流の登山家であることは、聰明な世間も、愚昧な私自身も知っている...
石川欣一 「山を思う」
...賢女(けんぢょ)どの!聰明樣(おりこうさま)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...それで若い時から聰明であつたに違ひなく...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...物腰しの上品さも物言ひの聰明さも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聰明さがツイ、女の本能の憤(いきどほ)りに破れたといふ樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の腕の聰明さに敬服して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...碧(あを)い單衣(ひとへ)に赤い帶も印象的ですが、それよりもほの白く清らかな頬や、霞む眉や、少し脅えてはゐるが、聰明らしい眼が、咄嗟(とつさ)の間ながら、平次に素晴らしい印象を與へてくれたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく清らかな聰明さを感じさせるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなくその聰明さが人をひきつけるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼の「聰明さ」についてくだらない猜疑をした...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...然るに僕は――君の聰明な友人芥川龍之介氏が評した通り――藝術上にも未完成の人物なのだ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...そのくせ自分自身のことは何もかも呑み込んでゐるやうな聰明さから來るらしい...
堀辰雄 「おもかげ」
...役人くさくない聰明な人がらで...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...聰明で教養も深い両親の御秘蔵っ子としてのマーニャは...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...本当に聰明になろうとするのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...君の言う「忍耐」にも「聰明」にも当らぬ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...不貞をする場合その者にとつて有效であると云ふことをもしあなたが御存知ならたしかにあなたは御聰明であつたのです...
横光利一 「悲しみの代價」
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