...充分に公平且つ聰明な人でも二年や三年は此の漆桶から拔け切ることは難しからうと思ふ...
橘樸 「支那を識るの途」
...年のわりに聰明で歌を詠むことが上手で...
田山花袋 「道綱の母」
...聰明さながら神に似る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其四 彼れの人格記者が彼れに於て見たる人格には、膽識雄邁、霸氣人を壓する大隈伯の英姿なく、聰敏濶達、才情圓熟なる伊藤侯の風神なく、其の清孤峭にして、儀容の端※なる、其の辯論の直截明晰にして而も謹嚴なる、自ら是れ義人若くは愛國者の典型なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...聰明さにも美しさにも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聰明らしい眼をしばたゝきます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宜い加減なことをいふと承知しないよ」「誰かに追つかけられて怖(こは)かつたんです」斯(か)ういつてお糸の聰明な美しい眼が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼鼻立ちの聰明さも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は眼聰(めざと)い方なんですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかし聰明な訪問者は...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...我々の詩について――新しい詩壇の詩について――芥川君が聰明な理解と見解をもてることは...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...堀辰雄及び日塔聰の四人が萩原さんのお宅に往つて...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...炬燵にゐた老父が聰くも耳をたてた...
水野仙子 「四十餘日」
...我ままを愛の表現と思わない決心がいる――「スタイル」の愛の技巧とは全くちがった聰明がいります...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...しかし、聰明な忠利は、憎いとは思いながら、何故彌一右衛門がそうなったかと考えると、それはつまり自分が仕向けたのだと気づかざるを得ない...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...細心にあたりを小聰(ざか)しい眼で見してから...
室生犀星 「末野女」
...機を見るに敏なる聰明者のこなしがあつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...聰明(そうめい)さを含(ふく)めている...
矢部貞治 「政治学入門」
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