...そこから苛察に亘らないだけに貢物を收める勝れた聰明な頭腦を持つてゐた...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...尤も聰明なる社会は...
石川欣一 「山を思う」
...充分に公平且つ聰明な人でも二年や三年は此の漆桶から拔け切ることは難しからうと思ふ...
橘樸 「支那を識るの途」
...さうですな……』聰明な窕子にもそれだけではまだはつきりとはわからないらしかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...神の徴(しるし)を聰明の心の中によく悟り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...歡會の果にいみじき甘眠を彼の眼蓋にそゝぐべく彼の聰明蓋ふべしと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...之れを閣下の聰明に訴へて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それで若い時から聰明であつたに違ひなく...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...平次の聰明さに縋(すが)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...充分に聰明らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの聰明な女が、あんな平凡な姿になる訳はない...
北條民雄 「月日」
...フランソアは聰明で純潔な青年だつた...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...それを現実的な女の聰明さというように見る女自身の誤りの上に...
宮本百合子 「新しい船出」
...彼女の持っている聰明さ...
宮本百合子 「映画女優の知性」
...その銅版職人の聰明さや...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...ですから、みなさんも、さきほどから、いろいろと纏らない話をお聴きになっていらっしゃいますけれども、幸福に生きたい、という希望があるならば、まだ咲かない幸福の希望という花の蕾があるならば、暖い日射しを当てて、美しく、立派に咲くように、非常に聰明に、実際的に、なんと申しますか、女のもっているしっかりした足取りで、日常生活と政治とをはっきり結びつけていらっしゃって、解決して行くように、そういうふうな生活態度というようなものが、本当の文化生活であるということを理解していただきたいとおもいます...
宮本百合子 「幸福について」
...日本の婦人大衆はよく組織され勇敢聰明に保守勢力とたたかい...
宮本百合子 「国際民婦連へのメッセージ」
...眼聰いお咲は鶫を拾ひ...
室生犀星 「命」
便利!手書き漢字入力検索