...真(しん)に独りなるひとは自然の大いなる聯関(れんくわん)のうちに恒(つね)に覚めゐむ事を希(ねが)ふ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...そのさまが前後と何の聯関(れんかん)も無く...
太宰治 「斜陽」
...なんの聯関もなく...
太宰治 「八十八夜」
...何よりもまず自ら両者を表裏相即不可分離の聯関において経験し自覚しなければならぬ...
田辺元 「メメント モリ」
...その当面の問題に聯関した先人の研究を引用し批評するのは当然の務めである事は申すまでもない...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...しかれども予報という事に聯関して重大なる問題はそれが「常に然(しか)るか」という事なり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...しかもこの事件に聯関してさせておかないと都合がよくない...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...故人北原多作氏のごとき少数な篤学の官吏の終生の努力と熱心によってようやく水産に聯関した海洋調査がやや系統的に行われるようになりはしたが...
寺田寅彦 「新春偶語」
...必然的な規則即ち法則に従っての聯関」にほかならず...
三木清 「哲学入門」
...形は主体と環境との作用的聯関から作られてくるものとして技術的な意味をもち...
三木清 「哲学入門」
...発展的聯関が存在すると見るであろう...
三木清 「哲学入門」
...ヘーゲルは知識の発展のうちに論理的聯関を認め...
三木清 「哲学入門」
...主体と主体との表現的聯関は行為的・形成的に捉えられなければならない...
三木清 「哲学入門」
...それらの数多くの事項をこの書のような聯関において統一し概観するということは...
和辻哲郎 「鎖国」
...それはアヴィチェンナ及びアヴェロエスの著書とトマス・アクィナスとの密接な聯関によっても察せられるであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
...従って琉球の南洋貿易商と九州の諸大名との間の密接な聯関は疑うべくもない...
和辻哲郎 「鎖国」
...上と下とは密接に聯関している...
和辻哲郎 「鎖国」
...非常に密接な聯関を以て八本の柱が並んでゐるやうに見える...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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