...私は彼を聡明な、魅力に富んだ人で、頭のさきから足の裏まで武人であると思った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あの聡明な裁判長...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...聡明なる国民の前に訴えたという事はこのたびが初めてである...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...もっとも聡明な君主が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...流石は聡明な思想家だと思はれるやうな生滅の感想が多く書いてあつた...
田山録弥 「生滅の心理」
...あなたは親切な立派な聡明なかたですわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...聡明な春夫の御推察通りであるが...
辻潤 「ふもれすく」
...聡明な魂にとっては...
豊島与志雄 「最近の菊池寛氏」
...聡明なお松は、早くもそれと合点(がてん)をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...同時に聡明な彼の頭に一種の疑(うたがい)が閃(ひら)めいた...
夏目漱石 「明暗」
...沈着で聡明な長六閣下の末娘にも絶対の信頼をおいている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ダライラマ八世は、機才に富む、聡明な、そのうえまれにみる健康の保持者で、廿三歳になるまで、病気らしい病気をしたのはそのときがはじめてだった...
久生十蘭 「新西遊記」
...科学と人力の限りをつくして果敢無比な×(15)獄闘争を敢行したそれはコンミュニズムの進軍だった×(16)は聡明な頭脳を持っていた―――それは巧妙な機関と天×(17)の工作局を×(18)の専門部に掠××(19)する才能を心得ていた「労働者に告ぐる険悪な反動と弾圧期における絶対非転向宣言」牢獄細胞はそれを起草した×(20)の信任の維持とフラクの拡張天×(21)の監獄部屋の組織とアヂプロえそしてこの苦い...
槇村浩 「同志古味峯次郎」
...世間の批評がうるさいと思いながら友情だけはいつも捨てぬのは珍しく聡明な態度で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...聡明な作家というものはこんな駄じゃれや回顧を...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...「あきら」のアッパは声の太くかつしわがれた、聡明な二十八、九の婦人であった...
柳田国男 「雪国の春」
...こういう聡明なかつ道徳的な労働運動に対しては...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...いかに聡明な母でも...
吉川英治 「三国志」
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