...聡明な、それでいてやさしみのある、始終何かに微笑を送っているような、朗然(ろうぜん)とした眼である...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...」この聡明なるディレツタントは不可思議なる文明の種々相の前に...
芥川龍之介 「僻見」
...聡明な男女には自由結婚が適して居り...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...彼等は大学の、若い、聡明な先生達で、みな自由に英語を話し、米国及び英国の大学の卒業生も何人かいる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今はこの聡明な私立探偵だけが頼りなのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...天才のように聡明な気違いでした」いつもにこやかな名探偵の顔から...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...繁昌する店の多くは聡明なる婦人が中心となっているのを多く見受けるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...聡明な心を入れかえているのだ」陸はしずかに腸(はらわた)を中へ納めて創口を合わせ...
田中貢太郎 「陸判」
...真理を両端より察するの聡明なき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...澄んだ、聡明な、決心と、正しさと、力と、光との溢れた眼であった...
直木三十五 「南国太平記」
...聡明なる響きを持つ若い女の声でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...困ったことが起りました」米屋の主人の聡明な顔が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ダライラマ八世は、機才に富む、聡明な、そのうえまれにみる健康の保持者で、廿三歳になるまで、病気らしい病気をしたのはそのときがはじめてだった...
久生十蘭 「新西遊記」
...あなたのような聡明な方に協力していただかなければならないことが多いので...
久生十蘭 「ノア」
...出来るだけ穏和な方法でこれを早く通過してしまうことが聡明な仕方だと思います...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...聡明な資質の上に熱情に富み...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...御聡明なるわが殿...
吉川英治 「新書太閤記」
...あれは聡明な男だと云われる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??