...この聡明なる造り酒屋の息子はかう云ふ幸福なる境遇のもとに徐ろに自己を完成した...
芥川龍之介 「僻見」
...この故に聡明なるディレツタントは地獄の業火を免れる為に...
芥川龍之介 「僻見」
...十分に聡明な熟慮を重ねてその成功が確かだと云ふ事を信じてやつたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...天才のように聡明な気違いでした」いつもにこやかな名探偵の顔から...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...勿論(もちろん)、聡明なる人、今日の政府などに於ては、必ずもっともなりと言うのであるが、州の組織がどうしても許さぬ...
大隈重信 「平和事業の将来」
...「卿よ、私はある聡明な、あるあなたのお身かたでない男から、次のような事実を、これはほんとうの話だといって聞かされました...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ぐつと理解のある聡明な活力を揮(ふる)ふことが出来るのである...
田山録弥 「生滅の心理」
...それらはすべてロマン派が聡明な場合の話である...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...全く聡明な思いやりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...聡明なる響きを持つ若い女の声でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...困ったことが起りました」米屋の主人の聡明な顔が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...済まない済まないと言っていましたが」二十三になる聡明な娘から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...聡明なること世界地図の如き諸君よ...
牧野信一 「「風博士」」
...母は芸妓気質の塵程も見えぬ聡明な質素な女であつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...敏り深い聡明な清い瞳を見た...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...聡明な作家というものはこんな駄じゃれや回顧を...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...聡明な彼女の考えていないはずはない――北条家も一族を率いる武門...
吉川英治 「源頼朝」
...やはり宗矩の聡明な点に依るものといつも感服する...
吉川英治 「宮本武蔵」
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