...聡明なる貴族か富豪かである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...」この聡明なるディレツタントは不可思議なる文明の種々相の前に...
芥川龍之介 「僻見」
...私は彼を聡明な、魅力に富んだ人で、頭のさきから足の裏まで武人であると思った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今はこの聡明な私立探偵だけが頼りなのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...天才のように聡明な気違いでした」いつもにこやかな名探偵の顔から...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...古今を通じてもっとも聡明な人がかつて人間と事業について『虚栄のなかの虚栄...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...少くともその慧の非常に聡明な人であると言ふことが出来る...
田山録弥 「生滅の心理」
...真理を両端より察するの聡明なき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...聡明なるムク犬は全身の力を集めて前へ飛び出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄さんは聡明な点においてよくこの香厳(きょうげん)という坊さんに似ています...
夏目漱石 「行人」
...彼らは汝に語るに親切聡明なる事物を以てし...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...鈴子は純潔で聡明な女だが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...聡明な読者諸君にこれを事実と納得させることはなかなか困難なようである...
久生十蘭 「魔都」
...警部補、かまいませんか」警部補が大佐をじっと見れば、褐色に日焼けし、聡明な顔つきで、食いつかんばかりに目が座っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...慈愛ふかい聡明な母にまもられて...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...貞操についても先ず何より個人のその時時の自由な併せて聡明な実行に任せることを望む者である...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...そして自由に歩む者は聡明な律を各自に案出して歩んで行くものであるということを知った...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...けれど聡明な彼はすぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
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