...「卿よ、私はある聡明な、あるあなたのお身かたでない男から、次のような事実を、これはほんとうの話だといって聞かされました...   
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」 
...繁昌する店の多くは聡明なる婦人が中心となっているのを多く見受けるのであります...   
相馬愛蔵  「私の小売商道」 
...聡明な継母(ままはは)との間で...   
太宰治  「風の便り」 
...君に、たしかな目的があって、制止できない渇望があって、そうして、ちゃんと聡明な、具体的な計画があっての、出京だとばかり思っていた...   
太宰治  「火の鳥」 
...聡明な心を入れかえているのだ」陸はしずかに腸(はらわた)を中へ納めて創口を合わせ...   
田中貢太郎  「陸判」 
...あなたは親切な立派な聡明なかたですわ...   
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」 
...▲凡そ聡明な人物は...   
鳥谷部春汀  「明治人物月旦(抄)」 
...この聡明なお雪の心づくしを知るや知らずや...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...服従でうんざりしてゐた聡明な彼...   
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」 
...聡明なる皆さまの御批判を頂こうと思うのであります...   
野村胡堂  「奇談クラブ〔戦後版〕」 
...生れつき聡明な上に...   
浜尾四郎  「彼が殺したか」 
...どんな聡明な男だって感違いする...   
久生十蘭  「魔都」 
...聡明な女だったが...   
久生十蘭  「無月物語」 
...聡明なること世界地図の如き諸君よ...   
牧野信一  「「風博士」」 
...世間の批評がうるさいと思いながら友情だけはいつも捨てぬのは珍しく聡明な態度で...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...私がなぜ聡明な知識にのみ工藝を依存せしめないか...   
柳宗悦  「工藝の道」 
...――聡明な眼と、機敏な動作は、すぐ、次の駕にひそんで、先のを追った...   
吉川英治  「雲霧閻魔帳」 
...いかに聡明な母でも...   
吉川英治  「三国志」 
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