...聡明なる貴族か富豪かである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...天才のように聡明な気違いでした」いつもにこやかな名探偵の顔から...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...繁昌する店の多くは聡明なる婦人が中心となっているのを多く見受けるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...唐風様式の聡明な日本化が既に行われていた事を示す...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...とても聡明な才女にさへ見えるのでした...
竹久夢二 「ある眼」
...ぐつと理解のある聡明な活力を揮(ふる)ふことが出来るのである...
田山録弥 「生滅の心理」
...「あなたは今まで私が出逢った最も聡明なそしてまた最も潔白な方であると考えます」師父ブラウンは生粋のイギリス人であった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...この物語はケント州のメイドストーン治安判事を勤めている非常に聡明な一紳士から...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...聡明な心の反映である...
豊島与志雄 「最近の菊池寛氏」
...青江とは反対の聡明な女なのだ...
豊田三郎 「リラの手紙」
...この聡明なお雪の心づくしを知るや知らずや...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし僕より聡明な君には全く無効である...
夏目漱石 「行人」
...同時に聡明な彼の頭に一種の疑(うたがい)が閃(ひら)めいた...
夏目漱石 「明暗」
...生れつき聡明な上に...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...あの聡明な木米(もくべい)の煎茶器(せんちゃき)も...
柳宗悦 「工藝の道」
...(四)真面目 彼は詐(いつは)らんには余り聡明なり...
山路愛山 「明治文学史」
...宗教上の聡明な改革者が次第に現われて神の性質が改造され...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...そして自由に歩む者は聡明な律を各自に案出して歩んで行くものであるということを知った...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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