...宇野浩二は聡明の人である...
芥川龍之介 「格さんと食慾」
...併し聡明といふことと...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...みずからの聡明(そうめい)の光を和らげ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...聡明で機敏なベエコンが自分自身の出世のためになして受けた損害を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...君も知っているように決して聡明(そうめい)な人間ではありませんでした...
太宰治 「新ハムレット」
...君に、たしかな目的があって、制止できない渇望があって、そうして、ちゃんと聡明な、具体的な計画があっての、出京だとばかり思っていた...
太宰治 「火の鳥」
...聡明のために災されてゐるとも言へないだらうか...
田山録弥 「正宗君について」
...何(ど)の子も、よく肥った、聡明な眼をして、笑ったり、叫んだり、もがいたりしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...聡明(そうめい)な子貢はちゃんと知っている...
中島敦 「弟子」
...美しくて聡明で、大学教授の令嬢に生れ、音楽を解し、文学を解し、而も斯様に多くの人々と交際しながら、一度として品行について非難された事のない彼女ですから、伯爵夫人となるか、大政治家の嫁になるか、将又(はたまた)大実業家に見込まれてその伜の妻となるかは、殆ど彼女の意の儘(まま)に見えたのでした...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...ダライラマ八世は、機才に富む、聡明な、そのうえまれにみる健康の保持者で、廿三歳になるまで、病気らしい病気をしたのはそのときがはじめてだった...
久生十蘭 「新西遊記」
...多くの聡明な商人や事情に通じた一般官吏が現在農業に従事している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...〈かつて聞く一聡慧竜馬...
南方熊楠 「十二支考」
...聡明(そうめい)な後見役として女御の母であるのに最も適した性格であったと源氏は故人が思い出されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...聡明(そうめい)な人はこちらの罪を目前でどうしようとはしないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...聡明(そうめい)な方であるから人が夜話にしたことではあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もし聡(さか)しい者が美を産み得るなら...
柳宗悦 「工藝の道」
...私よりも聡明な人は私よりももっとよくこの事実を呑み込んでいると思います...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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