...」この聡明なるディレツタントは不可思議なる文明の種々相の前に...
芥川龍之介 「僻見」
...併し聡明といふことと...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...聡明で穏和なセシルのやりかたに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...聡明(そうめい)な空間組成と鋭敏豊潤な色彩配置とを為し遂げたその純芸術力は世界にもこれに匹敵するもの甚だ稀(まれ)である...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...上品な聡明さを示すと共に...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...真理を両端より察するの聡明なき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そのうえてきぱきした聡明(そうめい)な娘――こういったたぐいの娘は現代のわが国ではいっこうめずらしくないが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...関守氏ほどの聡明人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...間もなくその聡明さにカモフラージュされて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そして聡明だった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「何という聡明(そうめい)な女だろう」と...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あの人がもつて居る理性や聡明や智識も復活して来よう...
平出修 「計画」
...彼女は大変聡明なんだ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...または最も聡明な政府から合理的に期待し得る状態においては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...成長されるこの皇子の美貌(びぼう)と聡明(そうめい)さとが類のないものであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「あきら」のアッパは声の太くかつしわがれた、聡明な二十八、九の婦人であった...
柳田国男 「雪国の春」
...この久慈という聡明で高級な日本人に...
横光利一 「旅愁」
...聡明なひとみから冷蔑(れいべつ)の光と微苦笑とを...
吉川英治 「源頼朝」
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