...不断の新傾向の聡明(そうめい)なる理解者であった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...」「ナタリイ、君は頭のしっかりした立派な婦人だ」と私はうっとりと妻を見ながら言った、「君の為すこと言うこと、みんな素晴らしい、みんな聡明だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...関守氏ほどの聡明人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この聡明にして警戒深い二人の世界を...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは聡明さに助けられた愛らしさと言った方がピタリとしたでしょう...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...子供のある人は温かで、りりしくて、聡明だ...
林芙美子 「平凡な女」
...可愛いい上に聡明な印象を与へてゐた...
葉山嘉樹 「万福追想」
...聡明でもなく、心もやさしくないひとは、いくつになっても子供とおなじなのですから、って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...黒曜石のような聡(さか)しい眼のあった個所には...
久生十蘭 「湖畔」
...聡明な老科学者は歩きながら考えをじっくり巡らした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...あの男は聡明だ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...彼は子供のような無邪気さと聡明さとをもって問い...
三木清 「語られざる哲学」
...聡明(そうめい)な源氏が将来を思って大事にするのであると言ったことはもっともなことであると思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「あきら」のアッパは声の太くかつしわがれた、聡明な二十八、九の婦人であった...
柳田国男 「雪国の春」
...(四)真面目 彼は詐(いつは)らんには余り聡明なり...
山路愛山 「明治文学史」
...賢い聡明な性格が...
山本周五郎 「竹柏記」
...吉宗の聡明は、たやすく彼のことばをうけ容れて、「ウーム、それもそうか」無言と冷静の佇立(ちょりつ)に返りました...
吉川英治 「江戸三国志」
...非常に聡明な質だったので...
吉川英治 「三国志」
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