...私はこの国の花聟たちを見た事があります...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...元日にも聟入(むこいり)の時に仕立てた麻袴(あさばかま)を五十年このかた着用して礼廻(れいまわ)りに歩き...
太宰治 「新釈諸国噺」
...『では、花嫁花聟が、お互に相手を見たこともないのに結婚していた、あの昔の風がいいとおっしゃるんですか?』と彼女はつづけたが、それは多くの婦人によくある癖で、相手の言葉に答えたのでなく、相手のいいそうなと思われる言葉に答えたのである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...仏様を抱いて来る聟を...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...明日はお聟さんになる筈の森川森之助も来ておりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...越後屋の次男の辰之助が持參付で入聟するといふ評判が立つて居ただけに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聟にもよりけりだが命を狙(ねら)はれる聟なんてものは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――一度はお孃さんの聟(むこ)になるつもりでゐた人でがすよ」「それが主人のお妾(めかけ)のお小夜とどうかしたといふのか」「其處まではわからねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...して今夜は聟どのは不在(るす)か...
樋口一葉 「十三夜」
...都市の商家へ株取聟入(かぶとりむこいり)をさせた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...親は惜しんでなかなか身柄までは聟の家へ遣(や)ろうとしない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...わが聟までが加担とは沙汰の限りよ...
吉川英治 「私本太平記」
...聟(むこ)舅(しゅうと)の初対面遂(と)げたいが」道三秀龍が云い出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうしても家名はつがせねばならぬの」「御意にござりまする」「その聟(むこ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...聟どのを祝(ことほ)ぎ囃(はや)したりする...
吉川英治 「新書太閤記」
...何分」真面目すぎるほどな聟振りであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...(不幸にさせてはならぬ)聟の座にすわると共に...
吉川英治 「新書太閤記」
...分家の聟(むこ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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