...四つ足の俺に咄して聞かせるやうな履歴があるもんか...
内田魯庵 「犬物語」
...自分に言い聞かせるような声音(こわね)であった...
梅崎春生 「桜島」
...彼が私によく聞かせる夢の話を御紹介するのが捷径(はやみち)であろう...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...――他人に聞かせるのは惜しい程の事だが...
薄田泣菫 「茶話」
...父は子供に読んで聞かせる...
太宰治 「お伽草紙」
...あるいは読んで聞かせる...
谷崎潤一郎 「鍵」
...しかしこの場合にはこの技巧が同時に聞かせる音楽と相待ってかなりな必然性をもって使用されており...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...もっともそのあとで毎回お説教を聞かせるのが常であったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...諸君に説明して聞かせるだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...善良かつ高潔な人間になるぞ』といって聞かせるような理論は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...しかもわれわれは自分の言を人に聞かせることができないのだ! 新聞も雑誌も芝居も皆ことごとく敵の手中にある……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この世の生存のいかに愉快であるかを歌つて聞かせるものゝやうに思はれた...
永井荷風 「海洋の旅」
...読むと文句がうるせえから話にして聞かせるがね...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分で朗読でもして聞かせるかのような意気組みで……「中古のころなりけん...
中里介山 「大菩薩峠」
...磔刑の場で見た子鉄の印象を深く語って聞かせるより仕方はありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...明日(あす)じゃ都合が悪いかと聞かせると...
夏目漱石 「永日小品」
...奥方の思し召であるぞと云って聞かせると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...てみじかに話して聞かせるとひどく感服して...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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