...この聖徒の我々に残した『伝説』と云ふ本を読んで御覧なさい...
芥川龍之介 「河童」
...文学者とか云う側を見てもそうである、文芸を売物に生活して居るものは、「ホーカイ」「チョボクレ」と別つ所がないのは云うまでもないが、偉らそうにも、詩は神聖じゃ、恋は神聖じゃなどと騒ぎ居るのである...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...曾ては聖愛などを――その時から...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ああなつかしきかな余の生れ出し北地(ほくち)僻郷(へきごう)の教会よ、朝(あさ)に夕(ゆう)に信徒相会し、木曜日の夜半の祈祷会、土曜日の山上の集会、日曜終日の談話、祈祷、聖書研究、たまたま会員病むものあれば信徒こもごも不眠の看護をなし、旅立(たびだち)を送る時、送らるる時、祈祷と讃美と聖書とは我らの口と心とを離れし暇(ひま)はほとんどなかりき、たまたま外(そと)より基督信徒の来(きた)るあれば我らは旧友に会せしがごとく、敵地に在(あり)て味方に会せしがごとく、うち悦びてこれを迎えたり、基督信徒にして悪人ありとは我らの思わんとするも思うこと能わざりき...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...――2.正義に飢ゑ渇く者は幸なりと聖書に云つてあるが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...二人は聖降誕祭の朝を都の往来に立っていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...いつも神聖なのである)どうも...
直木三十五 「大阪を歩く」
...会計は聖母マリアに委任した...
永井隆 「この子を残して」
...仕事としては「唯一つの聖像」を此世への供物(くもつ)として彼はあへなく死んだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...その人間の置かれた境遇を「聖書」の伝説から借りたに過ぎないことである...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...兄の眞實のために聖母のまへに合掌して祈つてくれ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...第一番に国君を聖明なるものと定め...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...これまでは本といつたらこの間ちよつとゐた宿屋から借りて來た聖書が一卷...
堀辰雄 「七つの手紙」
...「父と子と聖霊の御名によって」神の御栄(みさかえ)を喜んだしろきコラムが叫んだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...神聖なる評論壇が...
森鴎外 「心中」
...あのダゴベール王および聖フランチェスコの傷痕を想像の力のせい*にする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...頭山満以上の超凡超聖的彼自身の自負的心境を...
夢野久作 「近世快人伝」
...そして神聖な護符ででもあるやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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