...事は領下のものゝ聊かなる心得違に起れるも...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...聊かでも之に匹敵すべき動物は他に無かつたのである...
丘浅次郎 「人類の将来」
...聊か普及せしが如く見ゆるも...
高木敏雄 「比較神話学」
...聊か困難なるも仮に史伝の説に従うときは...
高木敏雄 「比較神話学」
...寧ろ彼の言葉は聊か奇矯に過ぎるだろうと考えました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...聊かも誤り述ぶること勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...茲に聊か衷心を吐露するものだ...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...聊か持てあまし気味である...
外村繁 「打出の小槌」
...心に聊かの屈託もないらしい...
豊島与志雄 「好人物」
...聊かの変りもありませんでした...
豊島与志雄 「白藤」
...道里を考ふるの次で聊か之に及ぶ...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...拍子木打ちの仲間に聊か銭をやって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...聊かも朝廷に対して異心あるのでなく...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この家は前と比べると聊か間数も殖えて勝手もよいし...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...聊かそれに答へてみたいといふのが...
中原中也 「我が詩観」
...聊か腹立たしかつた...
中原中也 「分らないもの」
...聊か野暮つ度くはあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聊かでも奢ったなら一たまりも御座いませんもので……ヘエ……」松倉十内は苦笑いをした...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
便利!手書き漢字入力検索