例文・使い方一覧でみる「聊か」の意味


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...そこに聊かの怪訝をも感じてはゐないやうに見える...   そこに聊かの怪訝をも感じてはゐないやうに見えるの読み方
有島武郎 「描かれた花」

...足人は心には聊か敵意もあつて...   足人は心には聊か敵意もあつての読み方
伊藤左千夫 「古代之少女」

...聊か離れた話を話し合うてる...   聊か離れた話を話し合うてるの読み方
伊藤左千夫 「奈々子」

...家屋の内に於ては聊か之を聞く事あれども蚊帳を用うるを要せず蝉声の如きも甚だ稀なり...   家屋の内に於ては聊か之を聞く事あれども蚊帳を用うるを要せず蝉声の如きも甚だ稀なりの読み方
太宰治 「津軽」

...815されば進んで聊かも隱さず君に打明けむ...   815されば進んで聊かも隱さず君に打明けむの読み方
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」

...頗る兒戲に似たりと雖も又聊か益なしとすべからず...   頗る兒戲に似たりと雖も又聊か益なしとすべからずの読み方
徳永直 「光をかかぐる人々」

...聊か持てあまし気味である...   聊か持てあまし気味であるの読み方
外村繁 「打出の小槌」

...心に聊かの屈託もないらしい...   心に聊かの屈託もないらしいの読み方
豊島与志雄 「好人物」

...聊かの変りもありませんでした...   聊かの変りもありませんでしたの読み方
豊島与志雄 「白藤」

...つまり、二人の間には、見解の相違とか意見の衝突とかは、聊かもないのだ...   つまり、二人の間には、見解の相違とか意見の衝突とかは、聊かもないのだの読み方
豊島与志雄 「憑きもの」

...それが突然、秘密の荷物というのを持ちこんで来たのだから、私は聊か呆れた...   それが突然、秘密の荷物というのを持ちこんで来たのだから、私は聊か呆れたの読み方
豊島与志雄 「田園の幻」

...聊かの詮索心もなく...   聊かの詮索心もなくの読み方
豊島与志雄 「三木清を憶う」

...茲に聊か述べて見たいと思ふ...   茲に聊か述べて見たいと思ふの読み方
内藤湖南 「日本上古の状態」

...これもかなり旧い邸ではあったが、傘屋町のものに比すれば、聊か好いので、家族等も少々安んじた...   これもかなり旧い邸ではあったが、傘屋町のものに比すれば、聊か好いので、家族等も少々安んじたの読み方
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」

...相手は聊か此方の熱心に不審を抱いたものか...   相手は聊か此方の熱心に不審を抱いたものかの読み方
西尾正 「陳情書」

...千歳の松も限りあればや昔の縁乍(たちま)ち消えうせて木も枝もやけこがれさも物うげに立てるあはひに本堂のみ屹然として聊かも傷はざるは浪花堀江の御難をも逃れ給ひし御仏の力...   千歳の松も限りあればや昔の縁乍ち消えうせて木も枝もやけこがれさも物うげに立てるあはひに本堂のみ屹然として聊かも傷はざるは浪花堀江の御難をも逃れ給ひし御仏の力の読み方
正岡子規 「かけはしの記」

...自ら全力を盡し得たことは聊か快心に思はざるを得ない...   自ら全力を盡し得たことは聊か快心に思はざるを得ないの読み方
村越三千男 「大植物圖鑑」

...今では聊か不完全の姿になつてゐる...   今では聊か不完全の姿になつてゐるの読み方
和田萬吉 「父兄の方々に」

「聊か」の読みかた

「聊か」の書き方・書き順

いろんなフォントで「聊か」


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