...併し此の如くにして彼が修業三昧に耽る間にも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...氏はまたその小説にさへ読み耽る事の出来ない程の...
薄田泣菫 「茶話」
...構わず執筆を続けるなり思索に耽るなりするであろう...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...深く經に讀み耽れば耽るほどその聲の調子には一層眞面目な物狂ほしさが加はつて...
田山花袋 「道綱の母」
...その身も快樂と贅澤とに耽るべきものと思つてゐる今の世の中のさまがそこに一つの繪になつて展けられて來るのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...少々理屈っぽくて空想に耽ることが多い...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...世間予の庭園に耽るを笑ふものあれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いつしか酒と煙草とに耽るようになった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...あの人のことを想い耽る日が多くなった...
豊島与志雄 「自由人」
...甚だ真面目な考察に耽ることもあれば...
豊島与志雄 「小説・評論集「文学母胎」後記」
...少しでも悔いに耽ると云ふ事はしなかつた...
林芙美子 「暗い花」
...あたかも彼が密かに懶惰に耽る自分の家の楽しい煖炉棚(レジャンカ)か...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...心細い夢に耽るばかりであります...
牧野信一 「女優」
...出態の上収入を等分するといふ紳士的な条約の下に仲間に入つてゐるのだつたから自分のみが出先で酒食に耽るのみで...
牧野信一 「円卓子での話」
...肉体を消耗するようなことに耽るほうが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...まるで子供らしい考えに耽ることもあった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...酒色に耽る事でもなければ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...負けず嫌ひの虚榮心に富んだ感情的のものであるだけ内心では種々(いろ/\)と思ひ耽ることが多い...
若山牧水 「一家」
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