...ありとあらゆる悪魔的行為に耽ることができる...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...併し此の如くにして彼が修業三昧に耽る間にも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...○耽る溺れる、から、味ふ楽しむ、へ...
種田山頭火 「其中日記」
...日々の新聞を待ち受けて読み耽る気持...
種田山頭火 「其中日記」
...少々理屈っぽくて空想に耽ることが多い...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...既に戯曲や小説に読み耽るやうになつた頃...
徳田秋声 「町の踊り場」
...とりとめもない感慨に耽るのだが...
豊島与志雄 「白木蓮」
...吉岡はいつしか彼女のことを思い耽るようになった...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...子供を設けた後までも恋愛に耽るつもりではなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...俺みたいに常にこの惡癖に耽るものは...
中島敦 「かめれおん日記」
...でなければ――」「…………」思い耽る丈太郎を...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...テコやコロを尻にして三人共雑談に耽る...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...もの静かな気性に適つた所作に耽るのが常で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...吾を忘れる程度の激しい運動に耽る以外に術はありません...
牧野信一 「サロメと体操」
...石倉屋が扉から現れて空想に耽る毎に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...いつも智謀に耽る芝居の悪侍のやうにぎろり/\と回転しては空を睨めた...
牧野信一 「武者窓日記」
...思ひ出に耽ることは楽しいのである...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
...姑息なる思想! 安逸に耽る教育者! 見よ汝が造れる人の世は執着を虚栄の皮に包んだる偽善の塊に過ぎぬじゃないか...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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