...(麻利耶(マリヤ)観音(くわんのん)に)お母様(かあさま)! どうかしてやる訳には参りませんか?麻利耶(マリヤ)観音...
芥川龍之介 「長崎小品」
...それがもと或後家さん――昔は耶蘇教の婦人矯風會の有名な辯士であつた――を引ツかけてゐた上に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...有耶無耶(うやむや)にしとく訳に行かんねんわ」「そんなら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...耶馬渓の谷は、実にその浅いのを、またはその水の瀬の平凡なのを、また斜木の少いのを病とはしてゐないのであつた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...耶蘇の方では御亭主が亡(な)くなッても髪なんぞ切りませんで...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...近頃四谷見附内(よつやみつけうち)に新築された大きな赤い耶蘇(やそ)の学校の建築をば心の底から憎まねばならぬ...
永井荷風 「日和下駄」
...ユダノ口吻(くちづけ)スル耶蘇ノ面貌ヲ見タランモノハ...
中里介山 「大菩薩峠」
...また耶蘇孔子以後の道である...
夏目漱石 「倫敦塔」
...私自身耶蘇教徒ではないけれども...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...吉備眞備(きびのまきび)の傳説の耶馬臺の詩を讀むやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何にか口上はないのか」平次はこの假名で書いた耶馬臺(やばだい)の詩のやうな八五郎の手紙を開いたまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これより耶蘇(ヤソ)教に身を委(ゆだ)ね神に事(つか)えて妾(しょう)が志を貫(つらぬ)かんとの手紙を残して...
福田英子 「妾の半生涯」
...そのとき須利耶さまの愕(おど)ろきには...
宮沢賢治 「雁の童子」
...嶺(みね)を隔てた会津の耶麻郡も同じである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...摩耶(まや)の裏を越えて...
吉川英治 「私本太平記」
...空をあおいだ咲耶子(さくやこ)の声は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この咲耶子(さくやこ)と竹童(ちくどう)が留守(るす)をあずかる以上(いじょう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...耶蘇は表面姿を消しているが...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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