...なんだかみんな耳こすりでもしているようだと思いながら一時間がたちました...
有島武郎 「一房の葡萄」
...……」お徳は新らしいお銚子を持つて來てお若に何か耳こすりをする...
高濱虚子 「俳諧師」
...悦子はぽつぽつ母に耳こすりをする始末であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...耳こすりという段取りになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...木津さんじゃありませんの」と耳こすりをするじゃありませんか...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...木津さんやありませんの」と耳こすりをするじゃありませんか...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...彼はイワン・フョードロッチを傍へ引つぱつて行つて耳こすりをした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「蔭でこそこそ耳こすりをするほうが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...昔の小才がぬけないで人に耳こすりをする癖があると時人に眉をひそめられた...
吉川英治 「くせ」
...耳こすりや、眼まぜでしめし合わすのではない...
吉川英治 「三国志」
...と耳こすりするのも...
吉川英治 「私本太平記」
...かまわんというに」「そ、そんなことを、遊ばしてはいけません」「大事ない」「……あれ」「何を躁(さわ)ぐ、耳こすりじゃ、そっと申そうものを、はて、心ない声を出すものかな」「いけません」そこへ半兵衛が退(さが)って来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう人の耳こすりや潮笑にも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...耳こすりで騒(ざわ)めき始めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まるで耳こすりでもするように...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼に何か耳こすりしていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...物蔭で耳こすりしていたのは...
吉川英治 「平の将門」
...耳こすりする讒者(ざんしゃ)もあるから薪(まき)に油です」「讒者...
吉川英治 「源頼朝」
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