...然り地を耕すは、即ち吾等自身を耕す所以である...
石川三四郎 「土民生活」
...常に女は牧畜をなし男は田を耕すべしと主張して...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...右は一つには苺作(いちごさく)が耕すに易(やす)く比較的利益多きところより権(ごん)も八も植付に急なりし結果当××市郊外のみにて約三千英加(エーカー)といふ苺畑出来候為め産出過多加ふるに今回の経済界の大恐惶に出会ひし事とて実際話しにならず候...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...学校も役場もお寺もさいたさいた朝ざくらまぶしく石をきざむやうたつてもおどつてもさくらひらかない・石がころんでくる道は遠い馬に春田を耕すことを教へてゐる・しづかな道となりどくだみの芽どつさり腰をすえたら芽けふのおせつたいはたにしあへでさつそく留置郵便をうけとる...
種田山頭火 「行乞記」
...泥炭地耕すべくもあらぬとふさはれ美し虎杖(いたどり)の秋士別では...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...麥は既に熟し農婦頻に水田を耕すは稻の種まく仕度なるべし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...つまり海を耕すことですな、陸地を耕して穀物を得るように、海を開墾して魚介をあげる、なるほど、これはまだ日本人が充分に着眼していない問題のようです……一番絵筆をなげうって、漁業家になろうか知ら」「やって御覧なさい、陸を耕すも、海を耕すも、同じことですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして蒸気の力というものは、単に船と車にばかり応用するものではない、川を渡るにも、水を汲むにも、山を登るにも、田を耕すにも、銅鉄の荒金を精錬するにも、毛綿の糸縄を紡績するにも、材木をきるにも、あらゆる器具を作るにも、すべてこの力を応用し、職人は自分自身手を下さないでも、機関の運転に気をつけてさえいれば済む、そうして一人の力で、楽々と数百人に当る働きを為すことができるのだ――こういうような説明を、実験のあとで聞かされた時に、誰しもその荒唐を疑うの勇気がありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...領土を耕す人がなくなる...
中里介山 「大菩薩峠」
...耕すごとに一童男被髪して前に立つを見...
南方熊楠 「十二支考」
...西洋で石田を耕すに比べられ...
南方熊楠 「十二支考」
...例えば桜井忠温の「銃剣は耕す」などという軍事通信の曝露をやり...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...沖一名和田(わだ)の水田を耕す地方...
柳田國男 「地名の研究」
...『釈紀』の述義にては籤を田中に刺し立つるは咒咀(じゅそ)にしてもし強いてその田を耕す者あらば身ついに滅亡するなりと解いているが誤りである...
柳田國男 「地名の研究」
...耕す人々の生涯においては...
柳田国男 「木綿以前の事」
...古事記、日本書紀を讀まなくとも、唯ひとつの精神を一身に堅持してさへ居れば、野に耕すも、鐵槌を打ちふるふも、都塵と山澤に汗して働くも、すでに、皆國體を身に體してゐる人といへるのだ...
吉川英治 「折々の記」
...――それを耕すにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...団体的にインカの土地を耕す...
和辻哲郎 「鎖国」
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