...当時の哲学は我々の目からは到底把握しがたい形而上学となってしまっていた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...而(しか)も寸善を積みて止まざるときは...
関寛 「関牧塲創業記事」
...而も此書は、其編述の時代に於て、今日を距ること、記紀と甚しく異らざるは、略疑なきに似たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...而して己が榮耀を貪るのみならず...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...而もその時の目鼻立の印象と...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...彼のいわゆる形而上学の重要な出発点の一つとしているようである...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...却って何かの非合法的な行為によって――而も法の・正義の・概念それ自身の名に於て――法が歴史的に変革して来たことは事実である...
戸坂潤 「科学方法論」
...都市の中心から外れた小料理屋やおでん屋に巣喰ってるところの頸白粉の女や板裏草履の男――而もまだ若いそれらの男女は...
豊島与志雄 「風俗時評」
...而もその母の墓の中に富永仲基のことがはつきり出て居りますので...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...而して其の長い間國家的に訓練された生活状態を...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...而かも其苦遂に之に及ぶこと能はざるなり...
長塚節 「草津行」
...吁何れにしても、要は各人の感性の問題で、「各感性は各感性也」と云はれれば文面上辻褄は合つてもゐようが、「各感性は各進化しつつある」現実の世界は、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションとやいふらむか、而して、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションは可動的である故に名附け難いので、人類は結局、同好の士、非同好の士と、アダムより我等が子々孫々に至るまで、最後の段階では情意的(気分的、間違へないでね)であり、高遠なる思索家とは、遂に貧血症のことだらうか?...
中原中也 「音楽と世態」
...而も猶、動物でもなかつたからである...
中原中也 「河上に呈する詩論」
...而してその結果はといふと翡翠の方が厭味の多いものが出来たやうである...
正岡子規 「病牀六尺」
...而して元義独り万葉を宗(むね)とす...
正岡子規 「墨汁一滴」
...而も情感をなみなみと内に湛えた一つのいとしい生物のように思われるのであった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...而して此妻子をば小生最後の息を引取るまで愛し居候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...而(そ)して白又は金茶が流行の色となるのであらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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