...而してその遣物は今なほ有益であると考へられてゐる...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...而も健全な心地を自分の神經に受けてからと云ふもの...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...而(しか)して、今増しつつあるのである...
大隈重信 「平和事業の将来」
...外観上往々形而上的の空論と混同さるる虞(おそれ)あり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
... 370而して守備を心して其警戒を解く勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...而して叟(おぢ)よ心中に我は悟れり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...而(しこう)して彼独り血を見んと欲す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...処が吾々は一般に哲学の問題の中枢に於て――カントに従って――批判的と形而上学的とを区別する...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...恐らくリベラリズム(而も文化活動でのリベラリズムだから文化的自由主義)などが最初に思い浮びはしないかと思う...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...而も「空間は対象として表象される時(それは実際幾何学で必要なことであるが)それは直観の単なる形式以上のものを含む」(同上)...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...而も事實をいへば閣下の議會に盲從したるもの亦少しとせず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而も水谷は周平の遠縁に当るきりで直接の縁故がなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...恐らくは心こめた而もつつましい料理が整えられていることだろう...
豊島与志雄 「待つ者」
...その晴やかな而も憂わしい笑顔を思い浮べたりすると...
豊島与志雄 「道連」
...而も完全に飜弄した...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...而してこの高貴端正の名文は当時の古典悲劇に於て最も燦爛たる光彩を放つたのであつた...
平林初之輔 「文学方法論」
...「松峰院妙実日相信女、己丑(きちゅう)明和六年四月廿三日」とあるのは、輔之の妻、「源静院妙境信女、庚戌(こうじゅつ)寛政二年四月十三日」とあるのは、允成(ただしげ)の初(はじめ)の妻田中氏(うじ)、「寿松院妙遠日量信女、文政十二己丑(きちゅう)六月十四日」とあるのは、抽斎の生母岩田氏(いわたうじ)縫(ぬい)、「妙稟童女、父名允成、母川崎氏、寛政六年甲寅(こういん)三月七日、三歳而夭、俗名逸」とあるのも、「曇華(どんげ)水子(すいし)、文化八年辛未(しんび)閏(じゅん)二月十四日」とあるのも、並(ならび)に皆允成の女(むすめ)である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...而(さう)して「いや其(その)為では無い」と云つたが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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