...耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)の神剤でもとても癒(なお)りそうもなかった二葉亭の数年前から持越しの神経衰弱は露都行という三十年来の希望の満足に拭(ぬぐ)うが如く忽ち掻消(かきけ)されて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...半分化石し掛った思想は耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)が如何に蘇生(よみがえ)らせようと骨を折っても再び息を吹き返すはずがない...
内田魯庵 「四十年前」
...耆婆(きば)が藥にも及ばずして跋提河(ばつだいが)の涅槃(ねはん)に入り給ひき...
高山樗牛 「瀧口入道」
...つまり人間の体内に耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)以上の名医が居て...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...「耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)」も施しようがありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又医書一巻元亀の古鈔本にて末云(すゑにいはく)「耆婆宮内大輔施薬大医正五位上国撰」とあり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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