...「考える葦」たる吾々人間につきものだから...
豊島与志雄 「逢魔の刻」
...アダムとイヴの子孫、猿の同族、最高等の有機化合物、万物の尺度、社会を構成する因子、考える葦、世界理性の権化、地球の王者、日本国民、――ああ、めんどうくさい...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「考える葦」に課された永遠の劫罰(ごうばつ)であろうか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...旧軍事支配権力の無条件降伏は、考える葦、働く蟻であったわたしたち日本人民すべてに、人間らしい歩み出しの一歩を約束するものであったことを、確認して、この一年を生きてきたものの、明るいまなざしが街路にみちているだろうか...
宮本百合子 「現代の主題」
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