...先の事もあとの事も考えずに...
有島武郎 「或る女」
...かれQがかぎ穴から抜け出せるほど小さくて細長いからだを持っていることを考えずにいたんだ...
海野十三 「金属人間」
...てっきり私はそう考えずにはいられなかったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...今考えずにはおられますまい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それを踏んだ者が悪いかは考えずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...店へ行って金を持って来て買おうと思う――留守を頼むよ」隠居山右衛門は金持らしく人の思惑などを考えずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菜穂子はもう何も考えずに...
堀辰雄 「菜穂子」
...ほんとにわたしはなにも考えずにただ家の中で働いて来たばっかりだよ...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...俺は十一年間自分の洗濯もんや朝飯のことは考えずにやって来たんだ...
宮本百合子 「「インガ」」
...この女はまだ若くて無邪気な性質から、寂しい荒(あば)ら屋で物思いをばかりして暮らす朝夕の生活に飽いていて、深くも考えずに、源氏の縁のかかった所に生活のできることほどよいこともないようにこれまでから焦(こが)れていて、すぐに承諾して来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出合うまではあいつの事なんか考えずにいます...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...しかしどこで奏している音楽だという事さえ考えずに...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...奪われたものの方はあまり考えずに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...土地の高低を考えずに議論をしており...
柳田国男 「故郷七十年」
...それをおそろしいことと考えずに...
柳田國男 「日本の伝説」
...考えずにはいられない珍しい事実を発見する...
柳田国男 「年中行事覚書」
...誰でも考えずにおられぬことは...
柳田国男 「山の人生」
...考えずにいられない...
吉川英治 「松のや露八」
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