...しかもその秀才等に「教官殿」と呼ばして鼻を明かしてやろうかというような子供らしい考えがないでもなかった...
大杉栄 「続獄中記」
...「私は世に出る考えがないのですから」日が暮れてからまた酒になった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...私に一つの考えがないでもない(拙著『思想としての文学』でこの問題に触れた)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...べつにはっきりした考えがない...
夏目漱石 「三四郎」
...当時外国為替(かわせ)と云う事に就(つい)て一寸(ちょい)とも考えがないので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...和算家の間にも多少数理哲学然たるものの考えがないでもないが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...「老先生に対して済まぬという考えがない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...後先(あとさき)の考えがないからいかん...
吉川英治 「宮本武蔵」
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