...こんどは蟹江が深刻な顔をして考えふけっていて...
梅崎春生 「Sの背中」
...彼のために繋留(けいりゅう)気球第一号の綱をゆるめてくれたものとばかり考えていた...
海野十三 「空中漂流一週間」
...ちょうどブランドリーさんが伴船の準備をしようと考えかけていた時であった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...色々考えて本物を見ていると...
高村光太郎 「回想録」
...かえって私がこれをこのように考えると措定すれば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それは日本人とはいかなるものかを少しも考えてみることなしに立派な日本人でありうると同じ事である...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...このシステムが彼の思想と考えられ彼の独創とさえも見做される処のものなのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...何を考え何を求めているか...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...ところが私は漆(うるし)とテレビン油とで作ることを考え出した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...考えながら歩いているらしく...
直木三十五 「南国太平記」
...その裏から発止(はっし)と思いついたのは――何のことだ!この先生はお医者じゃねえか!その酔っぱらいのことばかりを考えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...悟浄は顫(ふる)えながら考えた...
中島敦 「悟浄出世」
...上等人種と自分を考えているだけである...
夏目漱石 「それから」
...考えても断案は控えざるを得なかった...
夏目漱石 「明暗」
...考えつかなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「何だ! つまらないことを考えてゐる...
牧野信一 「痴想」
...雄藩連合等の遠大なお考えが有るのかも知れません...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...共々大いにやって行きたい考えですが……」と...
吉川英治 「三国志」
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