...老獪な冗談(じょうだん)を弄(ろう)して彼を困らせたりする...
梅崎春生 「Sの背中」
...猿沢佐介は困惑と口惜しさを押しかくした老獪な微笑をたたえ...
梅崎春生 「Sの背中」
...あるいは転校するためにとか――」校長は老獪な言いくるめにかかった...
梅崎春生 「狂い凧」
...老獪な船長(マスター)は...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...老獪な判官たちの前に引きだされ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...プラットには老獪なところがあって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...同時にこの上なく有力で老獪な靈が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...同時にこの上なく有力で老獪な霊が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この上なく老獪な欺瞞者が存している...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...学という言葉がこうして抑々老獪な二義性を有っていることを忘れてはならぬ...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...其の實頗る老獪なる人物なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の実頗る老獪なる人物なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...とはいへ彼らの老獪な詭弁も到底単純無垢な子供の慈悲心をくらますことができないのをみ...
中勘助 「銀の匙」
...それを輔ける・しかつめらしい老獪な上卿・孔叔圉(こうしゆくぎよ)(自分の姉の夫に當る爺さんだが)の下で...
中島敦 「盈虚」
...道益ほどの老獪な男でも...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...老獪な猫は世なれぬ鼠(はつかねずみ)に自分の尻尾のまはりを勝手に跳ねまはらせておきながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...老獪な円喜はすましていた...
吉川英治 「私本太平記」
...郷国の領民にまみえるつもりか」老獪な叔父二人は...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索