...社長は時の道会議員なる老巧なる政客白石義郎氏(今年根室郡部から出て代議士となつた...
石川啄木 「悲しき思出」
...後者は老巧なものでなければできない重い役割であろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...老巧なのが咳払いをしたぐらいでは追附かず...
中里介山 「大菩薩峠」
...老巧なる細川三斎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがに老巧な物の考えようをします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうだ」後閑武兵衛(こがぶへえ)は老巧な調子で話の緒(いとぐち)を開きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに老巧な御用聞の気を挫(くじ)いたのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も見たことのない品だ」老巧な萬七も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し重いように思いましたが」後棒の老巧なのが小首を傾けるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次を一敵國にしてゐる老巧な御用聞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の伊之助が老巧な働きもので女房お作...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最も老巧な医師でさえ時として避け得ない性質のものである...
牧逸馬 「土から手が」
...ところが一人ごく老巧な警察官がいて...
柳田国男 「故郷七十年」
...武士という気持に生きている金吾様自身の心もゆるすまい」九兵衛がその老巧な弁にまかせて...
吉川英治 「江戸三国志」
...さすが老巧な黄蓋(こうがい)である...
吉川英治 「三国志」
...さすがに兵事に老巧な真田昌幸の賢明なところだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...国香や良兼たちの老巧な態度に見られる...
吉川英治 「平の将門」
...そこは老巧な紐(ひも)である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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