...少女これによりてすでに老媼(ろうおう)の注意あり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...(歌謠番號一一二)ここに置目の老媼...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...老媼をつれて來たる...
大町桂月 「金華山」
...老媼茶を汲みて出せば...
大町桂月 「杉田の一夜」
...老媼が帰って来ると大成は...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...弟は老媼(ばあや)にいいつけて子供を抱いて来さした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...行燈(あんどん)の灯影(ほかげ)にうずくまりつつ老眼の脂(やに)を払い払い娘のもとへこまごまと書き綴(つづ)っていたであろう老媼(ろうおう)の姿が...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...糸車を回している袖(そで)なし羽織を着た老媼(ろうおう)の姿である...
寺田寅彦 「糸車」
...老媼茶話の猪苗代城の龜姫...
南方熊楠 「人柱の話」
...とぼけたような感じの老媼の顔...
三好十郎 「おりき」
...」老媼は目にあまる衣裳のうつくしさを...
室生犀星 「玉章」
...ご老媼(ろうおう)さま...
室生犀星 「玉章」
...さきの老媼は慇懃(いんぎん)におのが無礼の振舞せしを詫(わ)びて...
森鴎外 「舞姫」
...貧苦の痕(あと)を額(ぬか)にしるせし面の老媼にて...
森鴎外 「舞姫」
...老媼(おうな)の室(へや)を出でしあとにて...
森鴎外 「舞姫」
...『彼は瓜園(かえん)の老媼(おうな)までひき出して売名の具にする』と...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...瓜園の老媼(おうな)と言ったように...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...枯草と同じような淡(うす)い無地の着物をその老媼(おうな)は着ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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