...置目(おきめ)の老媼(ばば)という名をくださいました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...老媼をつれて來たる...
大町桂月 「金華山」
...置目老媼(おきめのおみな)という名をおくだしになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...老媼はそれで珊瑚を大成の叔母にあたる王という家へ伴(つ)れていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...糸車を回している袖(そで)なし羽織を着た老媼(ろうおう)の姿である...
寺田寅彦 「糸車」
...老媼は、その鉄瓶の底をなで回した掌で、自分の顔をやたらとなで回したために、顔じゅう一面にまっ黒い斑点ができた...
寺田寅彦 「柿の種」
...桜木の老媼窃に女の身元をさぐりしに...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...はじめ受宿(うけやど)の老媼(おば)さまが言葉には御子樣がたは男女(なんによ)六人...
樋口一葉 「大つごもり」
...隣の老媼の与へたる薔薇の苗さへ植ゑ添へて四五輪の花に吟興(ぎんきょう)を鼓せらるゝことも多かりき...
正岡子規 「小園の記」
...老媼(おうな)の室(へや)を出でしあとにて...
森鴎外 「舞姫」
...貧苦の痕を額に印せし面の老媼にて...
森鴎外 「舞姫」
...老媼の室を出でし跡にて...
森鴎外 「舞姫」
...世間の老媼じみたところは少しもなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...顫へる老媼となつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...わずらわしいことだのう」九十余歳の老媼(ろうおう)は...
吉川英治 「三国志」
...『彼は瓜園(かえん)の老媼(おうな)までひき出して売名の具にする』と...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...瓜園の老媼(おうな)と言ったように...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...枯草と同じような淡(うす)い無地の着物をその老媼(おうな)は着ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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