...御堂(みだう)の色硝子は金に耀き...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「ハルレム」
...覆盆子(いちご)のまみは耀きぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...きらきらと耀きながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...オイノピデース・ヘレノスと耀き光る佩帶のオレスビオスは又次に――オレスビオスの住む處...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...星の如くに耀きて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...天王之を省みず、離れて奧にたゞひとり、 80他の群神に遠ざかり其光榮に誇らひて、トロイア城とアカイアの水軍、更に青銅の耀き、更に打つ者と打たるゝものを眺めやる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其所にわだつみの波浪の底に黄金の光耀き永劫に朽ちざる宮ぞ築かるる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他(ほか)の手を以て耀き光る海に觸れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...眼蓋(まぶた)の下の双眼は火焔の如く耀きつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかして彼が燦爛と耀き平野馳せ來るを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...照る日照る日の限なき碧りのをちのおほ空は光の流れ色の波溢れぬ隈もなかるべくあらし耀き風てりて百重の綾も織りぬべく...
土井晩翠 「天地有情」
...質素ながら耀きのある生涯を終った佐代子という美貌の夫人の記録である...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...やがて そろそろ 耀きの実体が見え憧憬と帰依とが 全心を占める...
宮本百合子 「五月の空」
...お前はその点々の線からサファイヤのような耀きを燦めかせて私の心を 鼓舞して呉れ...
宮本百合子 「五月の空」
...一刹那の耀きでも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いよいよ蒼み 耀きまさり月も得堪えぬ如くそそぐ そそぐ わたしの窓へ満々として 抑えかねたその光をああ今宵月は何たる生きものだろうわたしは燦(きらめ)きの流れからやっとわが身をひき離し部屋へ逃げこみ襖をしめるこんないのちの氾濫は見も知らないという振りで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ようやく昇った朝日が八万の光芒を放って耀きだした...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...彼のひとみはその焦穴(こげあな)へさらにふたたび火をこぼしそうな耀きを帯びてきた...
吉川英治 「三国志」
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