...覆盆子(いちご)のまみは耀きぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...420滉瀁として靜かなるおほわだつみを昇り來る日輪天に耀きて光大地に觸るる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...145我に附き來よ、他の者を醒まし、評議をこらすべし、逃走或は戰鬪のいづれか、今の急務なる?』策謀富めるオヂュシュウス其陣營の中に入り、種々に飾れる大盾を肩に投げかけ共に行き、チュウデーデス、剛勇のヂオメーデース休らへる 150許に來りて、陣營の外に見出でぬ、其部下はあたりに眠り、其盾は頭の下に、其槍は地に柄を植ゑて直に立ち、鋭刄遠く耀きて、クロニオーンの電光に似たり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...青銅鎧ひ耀きて戰陣さして進み行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他(ほか)の手を以て耀き光る海に觸れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...眼蓋(まぶた)の下の双眼は火焔の如く耀きつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかして彼が燦爛と耀き平野馳せ來るを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...照る日照る日の限なき碧りのをちのおほ空は光の流れ色の波溢れぬ隈もなかるべくあらし耀き風てりて百重の綾も織りぬべく...
土井晩翠 「天地有情」
...そのときの不愉快と不平……のうちに夕べの空にひとつふたつ耀きはじめる星...
中勘助 「銀の匙」
...ささやかな紙の障子はゆるがぬ日に耀き渡りマジョリカの小壺に差した三月の花白いナーシサス...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...質素ながら耀きのある生涯を終った佐代子という美貌の夫人の記録である...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...高く耀き 照る日のように崇高にどうしていつもなれないだろう...
宮本百合子 「五月の空」
...やがて そろそろ 耀きの実体が見え憧憬と帰依とが 全心を占める...
宮本百合子 「五月の空」
...一刹那の耀きでも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ようやく昇った朝日が八万の光芒を放って耀きだした...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...空の耀きでちらッと見えた...
横光利一 「夜の靴」
...背も椅子から伸び眼光さえきらきらと耀き出して来たが...
横光利一 「旅愁」
...彼のひとみはその焦穴(こげあな)へさらにふたたび火をこぼしそうな耀きを帯びてきた...
吉川英治 「三国志」
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