...後顧の憂なくして西上の旗を翻すは...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...それを翻す事はできないとあきらめていた...
有島武郎 「或る女」
...遠くから葉子の心を翻す手段を講ずるようなのんきなまねがして済ましていられよう...
有島武郎 「或る女」
...素志を翻すわけには行かぬ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...龍之助は咄嗟(とっさ)の間に身を翻すと...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...今度は突然に身を翻すと...
久生十蘭 「魔都」
...前言を翻すのは男子の恥辱だと心得ている...
平林初之輔 「犠牲者」
...これらの辞書を翻すと...
牧野信一 「鬼の門」
...どうやら雑誌などを翻すようになつたのだ...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...飛鳥の如く駒を翻すので...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...おそらく街々の角なみに「艦隊入港」の歓迎旗を翻す真夏の微風に...
牧野信一 「緑の軍港」
...白鳥が翼を翻す凄まじさでメイ子が打ち狂うてゐる光景を認めた...
牧野信一 「武者窓日記」
...もっと高く反逆の旗を翻すにちがいない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...梶も身を翻す術(すべ)がなかった...
横光利一 「微笑」
...金色の欄干が身を翻すようななまめかしさで...
横光利一 「旅愁」
...江を翻す弁才があります...
吉川英治 「三国志」
...だから今度の入宋の決意は翻すことができぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...社会主義が奮然として赤旗を翻す時...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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