...翩々(へんぺん)と日章旗を翻している...
芥川龍之介 「長江游記」
...そうして母子してその読本を翻しながら...
上村松園 「幼き頃の想い出」
...かつて船長が防柵で掲げてその下で戦ったあの国旗を翻しながら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...身を翻してスパセニアはたちまち脱兎(だっと)のごとく...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...」塵除けの翅(はね)を翻して...
徳田秋声 「仮装人物」
...自己自身を翻して絶対に結合するのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...風がカーテンを翻し大粒の雨が瓦を打った...
原民喜 「奇蹟」
...やはり中央席の竿頭に紫の校旗を翻してゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...祖父は羽織の裾を突風に翻して虎のやうに上体をのめらせながらこゝを先途と疾走したが...
牧野信一 「写真に添えて」
...わたしは彼のノートを翻しながら思つた...
牧野信一 「風媒結婚」
...やをらとベツコウバチが翅を翻して飛び立つたのである...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...奴等の財宝は悉く俺達のものも同様なのだ――私達は海よりも広い安心の夢に抜手を翻して...
牧野信一 「武者窓日記」
...同時に私は飛鳥の如く身を翻して...
牧野信一 「武者窓日記」
...身を翻して人形に飛びかゝつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...旗を翻して夜あけの渚に凱旋し...
牧野信一 「来年は何をするか」
...どうもお豊さんがそう急に意を翻したとは信ぜられない...
森鴎外 「安井夫人」
...大助もいっしょにゆこうとして傘と履物を出して貰い、門口から出ようとしたが、ふと身を翻して、戸袋の蔭へ隠れた...
山本周五郎 「新潮記」
...円転自在に体を翻しつつもどこまでも汽車から放れようとしなかった...
横光利一 「旅愁」
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