...鶴は松露を翻して衣裳に滴る...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...飽迄も/\身を翻して意地悪く遁げ廻る...
石川啄木 「二筋の血」
...塵ッ葉一つ出さなければますますお金が溜るわけだ」コンパスはむっとして身を翻し...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...警官も前言を翻して事情やむを得ないから解散しろといった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...之を邦語に翻して神話という...
高木敏雄 「比較神話学」
...浴衣(ゆかた)の袖(そで)を翻した夜の散歩の男女で...
橘外男 「雷嫌いの話」
...地の精霊がおまえに反旗を翻し...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...白い腹を翻して跳び上ることもある...
外村繁 「澪標」
...クルリと身を翻したピグミーは...
中里介山 「大菩薩峠」
...御免下さい」身を翻した花房一郎...
野村胡堂 「女記者の役割」
...すぐさまご決断を翻し...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...白の長裾を翻して狂奔して来る貴婦人がゐる...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...」「……アツ!」矢庭に敵は身を翻したかと見るがいなや...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...袂を翻してあばれて行く彼女の姿が...
牧野信一 「肉桂樹」
...情熱的な読者の赤鉛筆で共鳴の傍線があちこちに誌(しる)してある「抽象的観念の実在」――そんな項目の頁を微風に翻してゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...その妻いとしさのあまり死ぬ志を翻したことがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...振り翻しながら通ってしまった...
柳田国男 「雪国の春」
...即座に身を翻してわしから去り...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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