...從つてその藝術品は客觀的にも(翫賞する者にも)亦藝術品としての意義を有する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...マルクス同様資本王国の建設に成る大学でも卒業した階級の人々が翫味(がんみ)して自分たちの立場に対して観念の眼を閉じるためであるという点において最も著しいものだ...
有島武郎 「宣言一つ」
...研究翫味する時は...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...一流の料理だとかを翫味(がんみ)するのが...
谷崎潤一郎 「秘密」
...直きに芝翫(しかん)や八百蔵(やおぞう)の声色(こわいろ)を覚えて来ます...
谷崎潤一郎 「幇間」
...絵本などの翫具(おもちゃ)が...
徳田秋声 「爛」
...団十菊五芝翫(しかん)其方退(そっちの)けとばかり盛に活躍する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いろいろな種類のものを手に応じて賞翫(しょうがん)する趣味を養成せねば損であろう...
夏目漱石 「写生文」
...同ジク来ツテ月ヲ翫スル人何処ゾ...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...享保以後無学無識の徒に翫弄(がんろう)せらるるに至って雅語ようやく消滅し俗語ますます用いられ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...白廻(せりふま)はしは芝翫の方は論外にて...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...翫太郎(かんたろう)の長屋の女房は真を得たり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...これも大黒に縁ある甲子の祭りにその使い物の鼠を愛し翫(あそ)ぶようだが...
南方熊楠 「十二支考」
...大原はもっともらしく賞翫(しょうがん)し「なるほどこれは軽くって美味(うま)い...
村井弦斎 「食道楽」
...反覆翫味したかも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...古い「武鑑」や江戸図をも翫(もてあそ)んだ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎は鑑賞家として古画を翫(もてあそ)んだが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彦三郎を筆頭に、田之助、友右衛門、これは見ないが十一、二年以後は仲蔵、芝翫、半四郎、宗十郎(中村)、高助、我童、九蔵(後の団蔵)など一粒選りの大立物、全く旧劇は全盛、お蔭で今の芝居がいつまでも小さく見える...
山本笑月 「明治世相百話」
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