...愛翫(あいがん)したからではない...
芥川龍之介 「煙管」
...愛翫(あいがん)する事洪璧(こうへき)の如し...
芥川龍之介 「骨董羹」
...赤い達磨を初め赤い翫具(おもちゃ)を列べ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...美妙斎や紅葉の書斎のゴタクサ書籍を積重ねた中に変梃(へんてこ)な画や翫弄物(おもちゃ)を列(なら)べたと反して...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...建直しては復(ま)た破壊し丁度児供(こども)が積木(つみき)を翫(もてあそ)ぶように一生を建てたり破(こわ)したりするに終った...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...意休ハ福助ノ父ノ芝翫デアッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...それから生じた愛翫的態度が後までも除かれないでいるのではないかと疑われる...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...今そこの翫具屋(おもちゃや)で買ったばかりのセルロイドの風車を赤ん坊に見せながら...
徳田秋声 「縮図」
...今の歌右衛門(うたえもん)福助より芝翫(しかん)に改名の折から小紋(こもん)の羽織(はおり)貰ひたるを名残りとして楽屋を去り新聞記者とはなりぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...然レドモ東山ノ勝ニ至ツテハ則愛翫シ娯樂セザルヲ得ズ...
永井荷風 「十年振」
...芋中(いもちゅう)のヽヽとも云わるべきこの御薩(おさつ)を快よく賞翫(しょうがん)する食欲は十分有ったように思う...
夏目漱石 「坑夫」
...もしくは滑稽踊(こっけいおどり)として賞翫(しょうがん)されているらしい...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...また瘋癲病(ふうてんびょう)者の文章をさほど心労して翫味(がんみ)したかと思うと恥ずかしくもあり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...贅沢品として愛翫せらるるものは...
福田英子 「妾の半生涯」
...翫之助のではたまらないし...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...ただ大体の趣味を翫味(がんみ)して満足したりしが如し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...それからのサスペンスもなかなか賞翫にたえるものであると思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...広海子爵は丁寧(ていねい)に賞翫(しょうがん)して首を傾け「中川さん...
村井弦斎 「食道楽」
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