...その外胸には翡翠(ひすい)の蝶...
芥川龍之介 「上海游記」
...翡翠と金剛石とを嵌めこんでいる...
芥川龍之介 「上海游記」
...翡翠人氣(ひとげ)見ては...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...銀子に茄子(なす)を刻んだ翡翠(ひすい)の時計の下げ物を貸してくれたのだったが...
徳田秋声 「縮図」
...翡翠(ひすい)の窓...
夢野久作 「ルルとミミ」
...乳に溶かした翡翠(ひすい)だ...
中島敦 「環礁」
...翡翠(ひすゐ)のやうな美しい青磁(せいじ)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翡翠色の美しい香爐を奧座敷の眞ん中に据ゑ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金庫には翡翠および夜光石をもつて充たされたることを感應せることにより...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...虚無の胸のかげの一抹(いちまつ)がすうつと蠱惑(アムブロウジアル)の 翡翠に ながれたやがて...
八木重吉 「秋の瞳」
...通例カワセミ即ち翡翠(ひすい)を以て総代としているようだが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...翡翠の歎き一杉村楚人冠(すぎむらそじんかん)氏は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...翡翠(ひすい)を溶いて流すような変化の美しさに...
山本周五郎 「新潮記」
...水晶のように透きとおった山や翡翠(ひすい)のようにキレイな海や川がありまして...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...抜荷というのは今でいう密貿易品のことで、翡翠(ひすい)、水晶、その他の宝玉の類、緞子(どんす)、繻珍(しゅちん)、羅紗(ラシャ)なぞいう呉服物、その他禁制品の阿片(アヘン)なぞいうものを、密かに売買いするのであったが、その当時は吉宗将軍以後の御政道の弛(ゆる)みかけていた時分の事だったので、面白いほど儲かった...
夢野久作 「名娼満月」
...招牌の下に翡翠(ひすい)の満ちた街並が潜んでいた...
横光利一 「上海」
...翡翠色(ひすゐいろ)の海峡にあとから...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...翡翠が魚をくわえそこなうなんていうことはけっしてないのに...
吉川英治 「神州天馬侠」
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