...而して翠華西に向ひて革命軍の旗...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...耳環の翡翠(ひすゐ)をちらつかせながら...
芥川龍之介 「南京の基督」
...養殖真珠の指環(ゆびわ)だの翡翠(ひすい)まがいの帯止めだのが...
芥川龍之介 「葱」
...勢力の充実した翠芽を地上に突出して来る有様は...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...翠(みどり)の蝶(ちよう)の舞うばかり...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...小翠は布を刺して毬(まり)をこしらえて毬蹴(まりけり)をして遊んだ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...王給諌も小翠を真の宰相と思った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...小翠は出さないばかりか衾(やぐ)を持って来てそのうえからかけた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...指環ハ琅ノ翡翠...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...海も――少くとも堡礁の内側の水だけは――トロリと翡翠色にまどろんでゐるやうだ...
中島敦 「環礁」
...北側は翠(みど)りを畳(たた)む春の峰で...
夏目漱石 「草枕」
...金があると思うのが間違の種だ」「…………」翠川健太郎は健一や燿子や綾子の方へ向いて続けました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...翠扇役の夢に王妃となる奴婢(みずしめ)とが...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...雨後園松翠湿衣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...名筆の諸大家文士と申しても明治中期からの、主に軟文学に属する人々ですが、まず政治方面から戯曲家に転じた晩年の福地桜痴(おうち)居士を筆頭に、能書家と見られる方々を挙げると、故人では尾崎紅葉、依田学海、坪内逍遙、宮崎三昧、須藤南翠、夏目漱石、田山花袋の諸氏、現存の老大家として幸田露伴の諸先生でありましょう...
山本笑月 「明治世相百話」
...翡翠(ひすい)と見られる方もあります...
夢野久作 「鼻の表現」
...川をへだてた東山一帯の翠巒(すいらん)が廂(ひさし)にせまるほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女らの紅裙翠袖(こうくんすいしゅう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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