...基督とその周匝(めぐり)なる天翔(あまがけ)る靈とは猶金色に照されたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...みだれ姿の影黒み蹙(しが)める空を翔(かけ)りゆかむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...これがリリエンタールの滑翔の研究を刺戟したことは本人からレーリーに寄せた手紙で分る...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...眺むれば「萬古の霄の一羽毛」千仭翔くる鳳の影...
土井晩翠 「天地有情」
...風は心虚しく幹のあはひを翔り...
富永太郎 「無題」
...それは大きな空虚の中の飛翔でした...
豊島与志雄 「渡舟場」
...一つの高翔せる浪のやうなものである...
萩原朔太郎 「青猫」
...否定によっての高翔(こうしょう)なのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...空中を飛翔したいといふ夢の願望...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...私はかういふ旅するゲエテの姿を描き出してゐた……重くろしき雲の上に輕ろやかに翼をさめて獲物ねらふ禿鷹のごとわが歌を翔りやらん旅人はさう氣負ひながら...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...(赫く神母天翔(あまがけ)り来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...疲勞し切つた最後の飛翔で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...空を翔(か)ける春の木がらし...
吉川英治 「江戸三国志」
...四仲翔が放してやった籠の小禽が...
吉川英治 「三国志」
...しきりと天地の寂寞(せきばく)を翔(か)り立(た)てる暗い風があるばかりだった...
吉川英治 「親鸞」
...その思いは宇宙を翔(か)けて...
吉川英治 「源頼朝」
...関ヶ原で顔の上を翔(か)けて行った無数の軍馬の下に仰向いて寝ていた時でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その天地を独り自由に翔(か)けている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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