...併し僕には亦高きに翔らむとする心を裏切る可なり旺盛なるジンリヒ・エローテイツシユの興味がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...空(そら)翔(か)ける奇(く)しき翼のおとなひをゆめだにしらず...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...然れどもまた其地より更に天翔りて飛び行でましき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...母鳥しきりに悲鳴して愛兒のり翔け飛ぶを 315惡蛇這ひ寄り其翼無慘に捲きて捕まへぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其宿めぐり紛々と亂れ翔るを見る如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...昆虫(こんちゅう)の飛翔(ひしょう)を地球の運動に結びつけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天井の下を前後に蝙蝠がひらひらと飛翔して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こんどは航空母艦『翔鶴(しょうかく)』と潜水艦『富士(ふじ)』だぞ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...漸(や)っと見知らない鳥が二三羽翔(か)け去(さ)っただけなのに気がつくような事もあった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...それらは翔んでゆきたいとあせっています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...軽く挙がって翔(かけ)る己の跡に附いて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その周囲に飛翔してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...白馬(はくば)翔(か)けて...
吉川英治 「三国志」
...鷲(わし)にのって天を翔(か)けるんだぜ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どこからかまるで魔風(まかぜ)のように翔(か)けおりてきたかと見ると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ゴオッと翔(か)けたあとから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...霹靂(へきれき)はすぐ屋(や)の上を翔(か)け廻(まわ)った...
吉川英治 「夏虫行燈」
...宙を翔(かけ)るように...
吉川英治 「無宿人国記」
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