...あつい雲が紙鳶の上を翔(か)けまはる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そしてわれわれの知的飛翔においては日刊新聞の欄からいくらもより高く飛びかけらないのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...波浪の上を涯(はてし)なき大地の上を翔くるもの――續いて彼は杖を取る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...嗚呼コーカサス峯高く千重の叢雲むらだちて下界のひゞきやむところ天上の火を奪ひ來し彼のたぐひか青ぐもの大空翔くる鷲一羽あらしははげし道遠し...
土井晩翠 「天地有情」
...僕の飛翔(ひしょう)を妨げようとする...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...一層はやく翔つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...敵は『赤城』『加賀』『竜驤』『鳳翔』四隻で...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...うち湛へた湖から白鳥の飛翔したやうな...
芝不器男 「不器男句集」
...仲翔を用いて下されば...
吉川英治 「三国志」
...「聞けば曹操は呂曠と呂翔のふたりさえ...
吉川英治 「三国志」
...蜀の高翔(こうしょう)が率いる輸送隊にぶつかったので...
吉川英治 「三国志」
...ゴオッと翔(か)けたあとから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...風は空へ翔(か)け揚ッて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...たそがれの空をおそろしく迅(はや)く翔(か)けている...
吉川英治 「親鸞」
...霹靂(へきれき)はすぐ屋(や)の上を翔(か)け廻(まわ)った...
吉川英治 「夏虫行燈」
...あのように空を翔(か)けている海鳥を思いのままに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...松のこずえや大竹藪を潮騒(しおさい)のように山裾へ翔(か)けてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...白い泡となって空を翔(かけ)りながら...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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