...高きに翔る心が矮小なる者を蔑視し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その巨力に跳ね飛ばされて実に七十哩(マイル)を越える長距離を飛翔し...
海野十三 「地球発狂事件」
...急調子に一声啼いて翔け往くものがあつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...単に飛翔機(ひしょうき)といおう...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...これをしてその幽谷を出で喬木(きょうぼく)に移り林園を快翔(かいしょう)せしめんと欲せば...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...徐々に飛翔(ひしょう)して空を満たしてる光の大鳥であった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生ものとては火口に飛び交ふ燕のむれだ断崖の影にかくれて燕窩にならぶ幼い卵だ飛翔の夢だお...
仲村渠 「頂上」
...大天使といつしよに神の高御座(たかみくら)のぐるりまでも翔びまはるといふのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...敵は『赤城』『加賀』『竜驤』『鳳翔』四隻で...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...空(そら)翔(か)けて行くことは出来ない...
本庄陸男 「石狩川」
...禿鷹と生れてヒンダスの墓場の空を飛翔したこともあり...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...英雄への燃焼にまで翔り去り低く...
槇村浩 「長詩」
...江南の方から一舟が翔(か)けて来た...
吉川英治 「三国志」
...搦手(からめて)は谷あり山あり深林ありして鳥も翔(か)け難いほどな地相である...
吉川英治 「三国志」
...前面から地を翔(か)けてくる驟雨(しゅうう)のごときものがはっきりとつかめていた...
吉川英治 「私本太平記」
...一世を翔(か)け去った信長のあとに...
吉川英治 「新書太閤記」
...焔をあげて夜空から翔(か)け下り...
吉川英治 「源頼朝」
...その中にとりわけて樹木の深く茂つた丘の上に無數の鷺が翔つてゐた...
若山牧水 「水郷めぐり」
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