...その翌々年に来ると...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...オリムピックの翌々年の春でした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ゴルドン伝を書いた翌々年「寄生木(やどりぎ)」の主人公から突然「寄生木」著作の事を委托(いたく)された...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...終戦の年の九月末と翌年の三月末とその翌々年の四月半ばに...
豊島与志雄 「随筆評論集「文学以前」後記」
...妻を失つた翌々年自分も到頭夭死をしたが...
内藤湖南 「藏書家の話」
...翌々年すなわち長享三年の三月...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...乃至は翌年(明治四十三年)の『冬』と言ひ『安息日の晩れがた』と言ひ『記憶』と言ひ又翌々年(明治四十五年――大正元年)の『心』と一緒に纒められた過半の作『智慧の實を食べてより』『洪水前の夜のレヴエレイ』等の凡てと言ひ悉くその心の謎の解け難い苦痛から出てゐる...
福士幸次郎 「太陽の子」
...祖母の亡(なく)なった翌々年(よくよくとし)の...
二葉亭四迷 「平凡」
...第一番にこの弾劾投票の犠牲となったのはヒッパルコス(Hipparchos)であるが、この法の立案者クレイステネス自身も、制定の翌々年、ペルシアと款(かん)を通じたとの嫌疑の下に、かの商鞅と運命を同じくせざるを得なかったのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...翌々年、一九一六年の五月まで、二年間開かずの家である...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...その翌々年の春あたり...
正岡容 「わが寄席青春録」
...もう一度は翌々年に現われている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...件(くだん)の竜葬洲は今日古巨獣の化石多く出す南濠州の泥湖様の処で、竜が雲雨を興す所皆竜骨ありとは、偉大の化石動物多き地を毎度風雨で洗い落して夥しく化石を露出するを竜が骨を蛻(ぬぎか)え風雨を起して去ると信じたので、原因と結果を転倒した誤解じゃ、『拾遺記』や『述異記』は法螺(ほら)ばかりの書と心得た人多いが、この記事などは実話たる事疑いなし、わが邦にも『雲根志(うんこんし)』に宝暦六年美濃巨勢村の山雨のために大崩れし、方一丈ばかりな竜の首半ば開いた口へ五、六人も入り得べきが現われ、枝ある角二つ生え歯黒く光り大きさ飯器のごとし、近村の百姓怖れて近づかず耕作する者なし、翌々年一、二ヶ村言い合せ斧鍬など携えて恐る恐る往き見れば石なり、因って打ち砕く、その歯二枚を見るに石にして実に歯なり、その地を掘れば巨大なる骨様の白石多く出(い)づと三宅某の直話(じきわ)を載せ居る、古来支那で竜骨というもの爬虫類に限らず、もとより化石学の素養もなき者が犀象その他偉大な遺骨をすべてかく呼ぶので(バルフォール『印度事彙』一巻九七八頁)、讃岐小豆島の竜骨は牛属の骨化石と聞いた...
南方熊楠 「十二支考」
...翌々年の昭和二年には東隣の奥丹後半島の鯰が大いにあばれ...
武者金吉 「地震なまず」
...私が布川に移った翌々年のことである...
柳田国男 「故郷七十年」
...今では不幸のあった翌々年の盆まで...
柳田国男 「雪国の春」
...あれはもう桶狭間(おけはざま)の御合戦の翌々年...
吉川英治 「新書太閤記」
...四天草の乱、島原の変は、その翌々年、天下を一時、暗澹(あんたん)と脅(おびや)かした...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??