...その翌々年に来ると...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...その翌々年も、代参ばかりで御自身のおいではございませんでした...
太宰治 「右大臣実朝」
...翌々年の夏、私共が信州星野温泉地にある小家に暮してゐた時、寺田氏は淺間山峰の茶屋附近にある地震研究所の御用で、星野温泉の別莊に滯在中で或日の午後來訪された...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...ゴルドン伝を書いた翌々年「寄生木(やどりぎ)」の主人公から突然「寄生木」著作の事を委托(いたく)された...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これを翌々年初めて「グレイト・ウェスタン・レイルウェー」〔汽車〕に用いたれども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...翌々年「聖(サン)セバスチアンの殉教(じゅんきょう)」を初演した...
野村胡堂 「楽聖物語」
...翌々年すなわち長享三年の三月...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...「計画(プラン)・Л(エル)」の「北極洋冬季航路開発」のほうはどうだったかというと、モスクワ科学アカデミー、地理学研究所の地質学部長エス・エル・カルピンスキー博士によって、五十七名よりなる調査隊が組織され、一九三五年三月にモスクワを出発、インジギルカの河口のクスムトエイに根拠地をおいて、翌々年、一九三七年の秋まで、足かけ三カ年にわたって、タイミル半島のベキチェフ港とカムチャッカ県の北マリインスク港を結ぶ一万露里(ベスター)の航路調査に従ったが、三六―三七年の大寒波襲来に遭い、予定の二十パーセントの効果をもあげることができず、調査としては、なんら見るものもなくモスクワに帰着した...
久生十蘭 「地底獣国」
...祖母の亡(なく)なった翌々年(よくよくとし)の...
二葉亭四迷 「平凡」
...第一番にこの弾劾投票の犠牲となったのはヒッパルコス(Hipparchos)であるが、この法の立案者クレイステネス自身も、制定の翌々年、ペルシアと款(かん)を通じたとの嫌疑の下に、かの商鞅と運命を同じくせざるを得なかったのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...翌々年、一九一六年の五月まで、二年間開かずの家である...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...その翌々年の春あたり...
正岡容 「わが寄席青春録」
...私が布川に移った翌々年のことである...
柳田国男 「故郷七十年」
...翌々年の秋の末、新五兵衛がとつぜん病歿(びょうぼつ)した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ついで、翌々年も、数回にわたる交易がおこなわれ、海の彼方の文物が、俄に、都下をいろどりだした...
吉川英治 「私本太平記」
...その翌々年にはモラーレスと共に真珠諸島を攻略して...
和辻哲郎 「鎖国」
...翌々年には改正して発布されたが...
和辻哲郎 「鎖国」
...頼朝の妻政子が年老いて死んだ翌々年である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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