...翌々年の七月には...
太宰治 「右大臣実朝」
...その翌々年八月に大風があって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...翌々年すなわち長享三年の三月...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...第一番にこの弾劾投票の犠牲となったのはヒッパルコス(Hipparchos)であるが、この法の立案者クレイステネス自身も、制定の翌々年、ペルシアと款(かん)を通じたとの嫌疑の下に、かの商鞅と運命を同じくせざるを得なかったのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...小助六、やがて古今亭しん馬に、金原亭馬生に、晩年は師匠助六の隠居名古今亭しん生の名を襲って、震災の翌々年、惜しくも逝いた...
正岡容 「寄席」
...私はその頃関西には漫談も新落語(小春團治君の救世軍の落語がアッピールしたのはこの「ハムレット」吹き込みの翌々年あたりである)もなかった頃のこととて...
正岡容 「わが寄席青春録」
...もう一度は翌々年に現われている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今では不幸のあった翌々年の盆まで...
柳田国男 「雪国の春」
...江戸へ戻ったのは翌々年の三月であった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...翌々年の秋の末、新五兵衛がとつぜん病歿(びょうぼつ)した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...終戰後の翌々年かと覺えてをります...
吉川英治 「折々の記」
...ついで、翌々年も、数回にわたる交易がおこなわれ、海の彼方の文物が、俄に、都下をいろどりだした...
吉川英治 「私本太平記」
...あれはもう桶狭間(おけはざま)の御合戦の翌々年...
吉川英治 「新書太閤記」
...翌々年の寛永二十年...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...いつから、この京都においでなので」「お身が、豊田郷から、京都へ出た、翌々年のことさ...
吉川英治 「平の将門」
...四天草の乱、島原の変は、その翌々年、天下を一時、暗澹(あんたん)と脅(おびや)かした...
吉川英治 「柳生月影抄」
...その翌々年にはモラーレスと共に真珠諸島を攻略して...
和辻哲郎 「鎖国」
...頼朝の妻政子が年老いて死んだ翌々年である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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