...その翌々晩も同様に出かけたところ...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...ただの行きずりの人間だよ」「じゃ病院に着いてすぐ気を取り戻したことや、負傷の箇所を、どうして知ってるんだい?」「病院に電話をかけたのさ、その翌々日...
梅崎春生 「狂い凧」
...翌々日、正造は出京して芝口の信濃屋に入り、在京委員たちから大石次官との会見顛末をきいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...此度魯西亞出帆の翌々日...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...出された日の翌々日にしかアントアネットの手紙が着かないときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...事実この Pornographie は、“Bibliothque des Curieux (collection illustre) Volume 13.”という標題のもとに、あの夜の演技が挿入されて、いちぶの人士間に流布し、おれもふとした機会からながれながれた品物をげんにこの眼でみたことはみたので、この事実にうそはないらしいが、しかし、こんなたかのしれた犯罪の口ふさぎのためにおれを河をこえてまでつけてきて、ドスをぬいてきりかかってきたというのはいささか大仰ではないかと、なにかまだ腑におちないおりのようなおもくるしい懸念をいだいているうちに、翌々日の新聞が、こんどはまえよりもいくらか大きな活字でこの事件のもうひとつのかくされた面をばくろしたというのは、X街の娼家と娼家とのあいだにながれている幅わずか二三尺のどぶのなかに、ひとりの日本女のふはいした屍体が発見されたというニュウスで、この犯人がまえに逮捕された結社の一派で、余罪を追及してゆくうちになかまのひとりが犯行を自白したというのだ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...私はその日、帰りの汽車の中でふと、呉線は明日から試運転をするということを耳にしたので、その翌々日、呉線経由で本郷へ行くつもりで再び廿日市の方へ出掛けた...
原民喜 「廃墟から」
...海豹島滞留日誌第一日一、三月八日、大泊(おおとまり)港を出帆した第二小樽丸は、翌々十日、午前十時ごろ、海豹島の西海岸、四浬ほどの沖合に到着した...
久生十蘭 「海豹島」
...つまりコルシカから三人の同郷人が到着した翌々日だから...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...翌々日ダイアナとメァリーは遠いB町に向けて出發した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...翌々日になつても止まなかつた...
堀辰雄 「恢復期」
...翌々日も芒のでかい株のある窪地にいつてみたが...
室生犀星 「神のない子」
...翌々晩……忘れもしない大正九年三月二日の夜の松平男爵の招宴をお名残として...
夢野久作 「暗黒公使」
...その翌々日の明け方...
吉川英治 「上杉謙信」
...こうして翌々日...
吉川英治 「私本太平記」
...行く行く兵は増すばかりで、翌々日、近江番場へかかったとき、引田妙源は尊氏へ「お供の軍勢はもう四千をかぞえまする」と、告げていた...
吉川英治 「私本太平記」
...あれはもう桶狭間(おけはざま)の御合戦の翌々年...
吉川英治 「新書太閤記」
...ところが、翌々日の夕、十五日にはもうその大垣からべつな情報がまた届いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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