...…………二翌日(あくるひ)の朝洋一(よういち)は父と茶の間(ま)の食卓に向った...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...ただの行きずりの人間だよ」「じゃ病院に着いてすぐ気を取り戻したことや、負傷の箇所を、どうして知ってるんだい?」「病院に電話をかけたのさ、その翌々日...
梅崎春生 「狂い凧」
...翌日に病気になり...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...その翌年発行所の電話のベルが鳴って...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その翌(あく)る日もそのまた翌る日も...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...私達が翌朝雨の晴間に垣間見ることのできたアルプス連山の麗容を間近に眺めつゝ...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...翌二月十六日にも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...お糸は月のいいあの晩に約束した通り、その翌々日に、それからは長く葭町(よしちょう)の人たるべく手荷物を取りに帰って来たが、その時長吉はまるで別の人のようにお糸の姿の変ってしまったのに驚いた...
永井荷風 「すみだ川」
...果して翌日も快晴...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...翌る朝、神田から銭形の平次が駆け付け、三輪の万七もやって来ましたが、庭の足跡は、踏み荒らされない代り、今度は雪に埋まってしまって、八五郎が入ったのも定かでない有様、曲者はどこから来て、どこへ逃げたか、嗅ぎ出す手掛りというものは一つもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかしてその翌すなわち長享二年の四月には江州の陣に在る義尚将軍からして...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...翌日もまた学校を休んだ...
原民喜 「焚いてしまふ」
...翌、癸卯三年の正月になると、いくらか寒さが加わったが、間もなくそれもゆるみ、北国にありながら、三月の末ごろまで寒さを知らずにすごした...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...その翌日も、朝のうちはふかい霧がかかっていたが、正午近くなってから西風が吹き出し、いつのまにか気もちよく晴れ上った...
堀辰雄 「菜穂子」
...翌朝彼は、目醒時計の気たゝましいベルで飛び起きた...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...翌朝早くエリスをば母につけて知る人がり出しやりつ...
森鴎外 「舞姫」
...しかしその翌日になると...
山本周五郎 「さぶ」
...翌六月一日は、午前は満鉄の泉顯藏氏と赤木氏とに案内して頂いて、自動車で長春の城外と城内を観て歩いた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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