...私は彼を殺した翌日から鏡を恐れる様になりました...
江戸川乱歩 「双生児」
...そんなにもう翌る日になれば行つて了ふといふ容子は一つもなかつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...翌日私は本郷の西片町へ往って...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...私はその又翌日四日の午後から東京を立つてきました...
近松秋江 「初雪」
...翌朝目がさめても...
徳田秋声 「縮図」
...其の翌年には待ち設けたる初期の議会は召集せられたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...五十一その翌日、駒井甚三郎は、三里の道を遠しとせずして、今日はたった一人で、昨日来た異人氏の草庵を訪ねてやって来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...(これは矢張り、ガラツ八の手紙の通り、外廻りを見る方が早いかも知れない――)さう思ひ付いた平次は、人に顏を見られるのを憚(はゞか)るやうに、翌る日の早朝、まだ街の往來のろくにない頃を選んで、皆川半之丞の小さい浪宅から、長崎屋の大きな構(かまへ)、それに續く自身番や、小商(こあきな)ひの店のあたりを當てもなくグルグルと廻りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その翌る日は江戸中を驚かして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その翌年、長男の文雄が省試の試験に及第して秀才の位をとったという話をよそで聞いたが、フトそれらの学資はいったいどこから出ているのかと疑問をおこした...
久生十蘭 「無月物語」
...でもその翌日ジュズイ氏が再びそこを訪れた時には...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...それが来る日も翌る朝も時計のやうに正確に繰り返されるのであつたから...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...翌朝早くエリスをば母につけて知る人がり出(い)だしやりつ...
森鴎外 「舞姫」
...特に清い火をこしらえて翌朝の神供(じんく)を調える料(りょう)にいけて置き...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それが悪感情でなかったことはその翌日すぐ訪ねて来たのと...
山本周五郎 「いさましい話」
...その翌日になると又も思い出したように本署から来た二名の刑事と...
夢野久作 「巡査辞職」
...翌日、ロダンさんの彫刻のモデル台に妾は立たされました...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...かくて翌一五六八年一月十五日にイェス島に着き...
和辻哲郎 「鎖国」
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