...翌日目をさまして見ると...
有島武郎 「或る女」
...ぽかんとして家の周りをぶらついていた翌朝...
犬田卯 「荒蕪地」
...暗号文その翌朝、明智探偵は、あずかっていた不二夫君をつれて、宮瀬家をたずねました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...翌る朝早く、他(ほか)の巡査が宿へ出かけて來て再び事情を糾した...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...その翌朝、爺さんと私とは徒歩で「ベンボー提督(アドミラル・ベンボー)屋」へ向った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...雪の降った翌朝には水を見出すのは鉱脈占いの杖を要する仕事である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...早速翌日から参る旨を答えますと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...翌日はもうペンを執る力もありませんでした...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...翌朝、可なり遅くまでうとうとしてる所を、河野に起された...
豊島与志雄 「未来の天才」
...張金吾は不幸にも其翌年最愛の妻を失つた...
内藤湖南 「藏書家の話」
...「幇間(たいこもち)の豊年を殺したのは?」「あの豊年坊主は、凉み船で若旦那の側にゐて、一から十まで見てしまつたのです、それも、默つて知らん顏をしてゐれば無事だつたのを、翌る日はもう、若旦那を強請(ゆすり)に来ました、――あまりの現金さに腹を立てて、ツイあんな手荒なことをしてしまつたのでせう」「――」「豊年坊主が『船を調べろ』と言つたと、お幾の家の横の路地に隱れた若旦那が聽いてしまひ、錢形の親分が川へ出かけたと知つて、すつかり諦めて歸つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翌朝早く、お久美は、出入りの鳶の者を供に、その上総の谷由浜へ向ったのだった...
林不忘 「あの顔」
...あの翌日会つた時も女のひとは手をしやぼんで洗いながら...
林芙美子 「清修館挿話」
...その翌々日のことであった...
原民喜 「夏の花」
...翌朝は蒼々と晴れて...
牧野信一 「周一と空気銃とハーモニカ」
...牙と肉一闇太郎の、思い掛けない救いの手で、急には逃れ出ることが出来ないかも知れぬと、覚悟している真暗な陥穽(おとしあな)から、やすやすと抜け出すことの出来た雪之丞、その翌日、舞台から見渡した土間の一隅に、さも呪わしげな目つきをして、めっきり青ざめてさえ見えるお初が、どこぞの内儀(おかみ)らしい扮装(よそおい)でまじっているのを見出しても、別に、気にも止めはしなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...女の散歩に出た翌朝(よくあさ)から雨が降り出して...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...そして翌る日も、番兵小屋に独坐して、書物を手にしていたが、なんとなく心も書物にはいらなかった...
吉川英治 「三国志」
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