...校長は福沢諭吉翁の実利の説を奉じてゐたから...
芥川龍之介 「庭」
...翁様――処ででしゅ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...伊藤圭介翁の遺書が大学の書庫に収められてる筈であるが...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...「夏目君がここにいたとは?」と藤野翁は私の顔をいぶかしそうに見た...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...どうかお遊びに往ってくださいまし」主翁(ていしゅ)が一所懸命になって云うので...
田中貢太郎 「二通の書翰」
...因業者(いんごうもの)で通っていた主翁(ていしゅ)は...
田中貢太郎 「幽霊の衣裳」
...『翁』も『去年の今日』も皆その丘の上の家で出来たのだ...
田山花袋 「丘の上の家」
...目出度き相談まとまりて金子翁を八重が仮の親元に市川左団次(いちかわさだんじ)夫妻を仲人(なこうど)にたのみ山谷(さんや)の八百屋(やおや)にて形(かた)ばかりの盃事(さかずきごと)いたしけり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...芭蕉翁の如き名人でもこれだな...
中里介山 「大菩薩峠」
...この宣長翁の取られた方法は...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...最近倒れた印度のガンジー翁などはすきである...
宮城道雄 「私のすきな人」
...アマミは海人部(あまべ)なるべしという栗田翁の説を受けて...
柳田国男 「海上の道」
...後に掲ぐる翁の逸話を一読されたならば思い半(なかば)に過ぐるであろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ただ一度翁の八十八賀能の前日の申合わせの夜であったと思う...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...後にその心持ちで謡ったり舞ったりして翁から賞められた事が度々あったので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...嘗て筆者は数寄屋橋の何とか治療の病院に通う翁の自動車に同乗させてもらったことがある...
夢野久作 「近世快人伝」
...劉禅帝時代の世の中を知っていた一老翁があった...
吉川英治 「三国志」
...翁(おきな)はその通(とほ)りを姫(ひめ)に傳(つた)へて...
和田萬吉 「竹取物語」
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