...縹緲たる理想の白鷺は羽風徐に羽撃きて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...驚きたって飛び去りし羽風(はかぜ)に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...この一群れが飛びたつ羽風に...
豊島与志雄 「椎の木」
...いま咲くばかり薫をふくんでふくらんでる牡丹の蕾がこそぐるほどの蝶の羽風にさへほころびるやうに...
中勘助 「銀の匙」
...山の上で羽風を鳴らすために...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして親子は夜空に羽風をのしつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日の羽風に昔しの塵を拂ひて...
一葉 「暗夜」
...翼の白い燕が颯々と羽風を落していつた...
三好達治 「測量船」
...羽風を殘して去つてしまつた...
三好達治 「霾」
......
三好達治 「故郷の花」
...鶯(うぐいす)の羽風にも乱れていくかと思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...竹童じしんが乗っている鷲の羽風(はかぜ)に消(け)しとばされてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鷲の羽風(はかぜ)にふき倒され...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いまの羽風(はかぜ)にも倒(たお)されずに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...源氏閣(げんじかく)のうえから大鷲(おおわし)の羽風(はかぜ)とともに姿(すがた)をかくした咲耶子はどうしたろうか?それはきょうまでの日に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おそるべきその羽風(はかぜ)! ただ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...春上)木伝へばおのが羽風に散る花を誰におほせてこゝら鳴くらむ (素性...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「木々を伝う鶯が己(おの)が羽風によって花を散らしている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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