...激しい羽搏きを伴はずにはゐられない...
薄田泣菫 「独楽園」
...で今文学的表象の羽搏きをつなぎ止める合理的核心があるとすれば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...至上の国へと運び去るゆるやかなその羽搏きよ……揺籃に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...羽搏きもさせずに屋根の上へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...過ぎゆく夢の羽搏きにも破れるほど脆く細々と擦り減ったように見える時がありはしないか...
原民喜 「夢と人生」
...羽搏きをするようにパッと両腕をひろげ...
久生十蘭 「だいこん」
...この時ハタハタと羽搏きをしたように見えたのである...
久生十蘭 「魔都」
...そんなにまるで絶望して羽搏きをする狂氣(きちがひ)の鳥のやうにもがいてはいけない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...小鳥はちよつと羽搏きをして飛ばうとしかけたが...
堀辰雄 「巣立ち」
...強い羽搏きとつよい線と...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これは実に悲痛なる女性の羽搏きです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「入り乱れた羽搏き」32枚終ったところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「入り乱れた羽搏き」32...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...続いて落ちる枯枝の音と鳥の羽搏きと...
三好達治 「測量船」
...いまにも羽搏き飛ぶかとみえる気韻をはらんでいる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...背にとまりかけては羽搏き出される...
矢田津世子 「茶粥の記」
...どこか蛾の羽搏きに似ていた...
山川方夫 「昼の花火」
...羽搏き上った放楽のような夢に似ていた...
横光利一 「旅愁」
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