...けれども、その雲よりもずっとずっと速く、ハクチョウの一むれが、長い白いベールのように、一羽(いちわ)、また一羽と、波の上を、今しずもうとしているお日さまのほうにむかって飛んでいきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...お鳥がわざ/\袷せ羽織りを出して着たのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...激しい歓びに羽音をたてている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」羽島さんはそう云って淋しい顔をしながら箸を取り上げた...
豊島与志雄 「生あらば」
...あの裏木戸から入って」「合点(がってん)だ」その垣根越しの笠と合羽は...
中里介山 「大菩薩峠」
...出羽の米沢の吾妻山(あずまやま)の下で生れたのだ」出羽の米沢だけなら無事だったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の羽二重(はぶたえ)の窓掛が引(ひ)き絞(しぼ)ったまま硝子(ガラス)に映っている...
夏目漱石 「永日小品」
...これは音羽の通りに面した紙屋の皆次の店へ入りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この石を包んだ羽織は私の平常(ふだん)着で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分をだんだん強く羽がいじめにする...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...白鷹の羽根を伸ばす形と同じ形をして飛び立つではないか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...黒羽二重五つところ紋の紋付をしつらえ...
正岡容 「小説 圓朝」
...同じ羽色の鳥が今一羽もう蛇に銜(くわ)えられている...
森鴎外 「雁」
...または奥羽(おうう)や越後(えちご)の一部などにも...
柳田国男 「母の手毬歌」
...北では陸羽の境の山であります...
柳田国男 「山の人生」
...帰ったぜ」勘さんはこう呼びながら笠と合羽をぬいだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...蜜蜂の羽音、雪の流れる水音、動く度に鳴る牛の鈴...
横光利一 「欧洲紀行」
...禅家にも似た道者羽織...
吉川英治 「上杉謙信」
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