...(芥川はこの實弟と實姉とは義絶せよと家人に書いてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...将軍家の御気色並びに厳閤の義絶にて...
太宰治 「右大臣実朝」
...妙子に義絶を申し渡した辰雄の処置が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...なまじいに夫妻の名義絶えしばかりに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...またこの際から私は彼と義絶して暫く書信もせなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...実は義絶したのも同様...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...向後(こうご)一切付合(つきあい)をしちゃならないって仰(おっ)しゃったそうじゃありませんか」健三は自分の父と島田とが喧嘩をして義絶した当時の光景をよく覚えていた...
夏目漱石 「道草」
...リストと一時義絶の姿であったワグナーは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一組は先代総七の弟で、総七存命中は、義絶同様、敷居も跨(また)がせなかった勝造と、その娘のお勇、もう一組は、先代の総七、勝造兄弟には甥に当る菊之助という若い男と、それに付き纏(まと)って離れない、お粂(くめ)という商売人上がりの年増だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんです……いつさい親戚づきあいはしない――つまり義絶と言つた……ですから...
三好十郎 「肌の匂い」
...ショオペンハウエルは母親と義絶して...
森鴎外 「沈黙の塔」
...その夫婦は天野さん一族と義絶のままで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...義絶などということはもう」「そればかりではないの...
山本周五郎 「竹柏記」
...わたくしは義絶ということでしたけれども...
山本周五郎 「はたし状」
...いま蜀にいる兄の柔とは多年義絶している仲であること...
吉川英治 「三国志」
...義絶も同様――あれ以来...
吉川英治 「源頼朝」
...義絶申し渡したぞ...
吉川英治 「柳生月影抄」
...ドン・セバスチャンは母夫人から義絶を以て脅かされたが...
和辻哲郎 「鎖国」
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