...馬琴の義理知らずと罵っている...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...あながち義理知らずばかりでもなかった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...ずいぶん義理知らずだと王様も呆れていらっしゃるだろうと思います...
太宰治 「小さいアルバム」
...こういう決心をするとは義理知らず...
田山花袋 「蒲団」
...ナ、何を馬鹿な、俺は仮にも職長だ、会社の信任を負い、また一面、奴らの信頼を荷(に)のうて、数百の頭に立っているのだ……あンな恩知らずの、義理知らずの、奴らに恐れて、家(うち)をたたんで逃げ出すなンて、そんな侮辱された話があるものか...
徳永直 「眼」
...そんな義理知らずの組合なんかには...
火野葦平 「花と龍」
...あんな義理知らずはありゃアしないよ」名山がふと廊下の足音を見返ると...
広津柳浪 「今戸心中」
...義理知らずめと詈っても取り合ってくれず...
南方熊楠 「十二支考」
...扇朝といふ男は義理知らずだから...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...何ちふ義理知らずものもあつたものでせう...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...昨夜もあん兄が久しぶりに来たものをろくに相手にもならいで、飯を喰うて直ぐ出てうせたぢやないか、義理知らずが、なんぼ人の力にすがらんちうても、われや此の世がそれで渡れると思ふか、今に思ひつかうぞい、今に……...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...女房がぐずったからって立退く?――なんてえ義理知らずの武士だろう...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...お蔭で恩知らずや義理知らずに出会うても格別腹も立ちまっせん...
夢野久作 「近世快人伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??