...煙草のことも書かねば義理が悪い――という訳でもないが...
石川欣一 「可愛い山」
...帰って行くのも義理が悪いから...
徳田秋声 「あらくれ」
...今さら義理が悪いというだけのことなのです...
徳田秋声 「爛」
...江戸へ来てみれば面出(かおだ)しをしねえというのは義理が悪い...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても講演をやらなければ義理が悪い事になって...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...三沢に対して義理が悪いと考えた...
夏目漱石 「行人」
...「しかし義理が悪いからね」「だって御金を遣(や)って縁を切った以上...
夏目漱石 「道草」
...こうしなければ義理が悪いんだという事情さえ明暸(めいりょう)になれば...
夏目漱石 「明暗」
...ありたけの絵端書をみんな使ってしまわないと義理が悪いようにも思われた...
夏目漱石 「明暗」
...早く飲んで早く出掛けなくては義理が悪い...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...同等の熱度をもってこの泥棒君にも惚(ほ)れ込まなくては義理が悪い...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...懐中(ふところ)の十手の手前義理が悪いでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなただって私に義理が悪いでしょう...
久生十蘭 「魔都」
...あんまり義理が悪いと思うのだけ...
広津柳浪 「今戸心中」
...それもあんまり義理が悪いようだし...
広津柳浪 「今戸心中」
...話して後にもし生き還ると義理が悪いからやはり秘密にしておくも善かろう...
正岡子規 「墓」
...つまらないこって本の売れ行きにかかわると和田平に義理が悪い...
山本周五郎 「新潮記」
...そういうものも払わないと義理が悪いでしょう」「婿にならないって...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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