...僕は君達が羨ましいよ」諸戸が突然悲しげに云った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そのことだけが羨ましいのでなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...羨ましい家庭であつた...
種田山頭火 「行乞記」
...ちよつと羨ましいな...
種田山頭火 「其中日記」
...良寛遺墨を鑑賞する、羨ましい、そして達しがたい境地の芸術である...
種田山頭火 「旅日記」
...お羨ましい」と、いった...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...誠に此の上無く羨ましいものに思はれて來た...
中島敦 「かめれおん日記」
...他人がよくなつて退院するのがあると神經質の奴は無闇に羨んでばかり居るので馬鹿なことだとけなして居たものだが矢つ張り自分が心配で堪らない時は人がみんな平氣な顏をして居るやうでどうも羨ましい心持になるよ……だが君等はまあいゝな」主人はいつた...
長塚節 「開業醫」
...親身の情が溢(あふ)れて出ている――二人の親に死別れやら生き別れして顔も知らねえ俺にとっては――意気地もなく人様の親兄弟が羨ましい...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...近いうちに北京へもう一度行かうかと思つてゐるンだよ」「そりやア羨ましい話だなア...
林芙美子 「うき草」
...眞鍋はかうした若い男の清純な旅愁も羨ましいと思つてゐた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...羨ましいわね……高住(たかずみ)さんとこが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...いやもう羨ましい天恵(てんけい)を享受している次第で! 大概の上流の紳士は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その小万さんは実に羨ましい...
広津柳浪 「今戸心中」
...矢代は羨ましい気持が失せなかった...
横光利一 「旅愁」
...小遣(こづか)いには不自由をしない羨ましいやつなんで』『嫌...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お羨ましいと申すのでございます」「至誠は人をうつ...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...ひどく羨ましい顔をした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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