...實に羨しいと云ふより外の言葉もない事を感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...このような盆を三度の食事に使用していた頃の人が羨しい...
石川欣一 「山を思う」
...世の中に羨しいものはなかった...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...なか/\潔く死に就いた人が羨しいと嘆いて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...安重根 (寝台に腰掛けて)僕は徳淳が羨しいよ...
林不忘 「安重根」
...君が羨しいと言うんだ...
林不忘 「安重根」
...あなた方は都にゐられて羨しい』かう言つて笑つた...
田山花袋 「道綱の母」
...容易にはあそこには行かれやしませんよ』『だから羨しいツていふんですよ』そこに兄の長能がやつて來て...
田山花袋 「道綱の母」
...弟にはさぞ羨しいことだらうと...
中原中也 「亡弟」
...また芸者の妻君を羨しいなどというところは教師としては口にすべからざる愚劣の考であるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...」「羨しいなア!」と...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...一寸羨しいな!」藤井は...
牧野信一 「鏡地獄」
...何だか羨しいな……阿父さんツて一体何なんだらう...
牧野信一 「鏡地獄」
...その結果に依つて吾々の友情が新しい路に進まうといふ瀬戸際なんだ……」「ハツハ……羨しい限りだな...
牧野信一 「サクラの花びら」
...あたし此頃泌々と他所の人が羨しいわ...
牧野信一 「痴日」
...そいつは羨しいな!」私は...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...他人事ながら羨しいが...
横光利一 「上海」
...羨しいなア」とM―君が云った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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