...可也僕には羨ましい境涯である...
芥川龍之介 「合理的、同時に多量の人間味」
...姫は君が穉くて樂しき日を送り給ひしこそ羨ましけれといひて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...却(かえ)ってそういう者の境遇を羨(うらや)んで泣き言を述べるなぞは...
大隈重信 「青年の天下」
...僕たちはどこまで文明に毒されているのだ! ああ僕はじつに野蛮人が羨ましい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しかし鳥獣を羨(うらや)んだ原始人の三つ子の心はいつまでも生き延びて現代の文明人の社会にも活動している...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...羨しいような小憎らしいような感情が起ってきた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...その頃の世の中には猜疑(さいぎ)と羨怨(せんえん)の眼が今日ほど鋭くひかり輝いていなかったのである...
永井荷風 「雪の日」
...岡本も羨(うらや)ましがってたよ...
夏目漱石 「明暗」
...羨ましいわ! と云ひました...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...浜野や鈴木を寧ろ羨む...
牧野信一 「〔編輯雑記〕」
...いくらか自分も暑さを忘れると同時にまたその羨(うらや)ましさはいうまでもない...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...女の子を持つてゐる何人の母親の胸に浮んだ羨望の聲であつたであらう...
正宗白鳥 「玉の輿」
...茶山は蘭軒の此遊に二児の提挈(ていけつ)あるを羨んで云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三河国奥殿(みかわのくにおくとの)の領主松平左七郎乗羨(のりのぶ)と云う大名の邸(やしき)の中(うち)に...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...各等羨望の的はこれだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...一門から羨まれていたものである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...決して生きてはおらぬ覚悟」「そこがまことに羨(うらや)ましいと思う――この阿波守などは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どう思っているんだろう」「わたしから見ると羨ましい樹に見えます」「どうして」「長恨歌を知ってるでしょう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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