...僕は彼の奮闘主義にある羨(うらやま)しさを感じながら...
芥川龍之介 「冬」
...しかし僕の森先生にも羨望を感じてゐることは確かである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...羨しいったらありませんわねえ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...うるさい親戚(しんせき)もないという羨(うらや)ましい身の上でした...
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」
...僕は窓の下を歩いてゐる人達がただ羨しかつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...T―老もその話をしていかにも羨(うらや)ましがっていましたよ...
相馬泰三 「六月」
...かゝる痴態は眞に人を羨殺するに足るものならずや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...羨望的な競争が現われて来る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然し最初感じたやうなジエヱムスに對する羨望の情は...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...年子さんのやうな人を貰はなければと云ふやうな羨しい気がしてならなくなつた...
永井壮吉 「人妻」
...その頃の世の中には猜疑(さいぎ)と羨怨(せんえん)の眼が今日ほど鋭くひかり輝いていなかったのである...
永井荷風 「雪の日」
...ここの場所、ここの瞬間だけでは、密会は公会であり、姦通も普通として、羨まれたり、おごらせられたりするうちはまだしも、ついにはそれがあたりまえのこととなってしまって、憚(はばか)る人目の遠慮も必要がなければ、羨み嫉む蟠(わだかま)りというものも取払われてしまってみると、なあにこういう開放時代は、一年に一度と言いたいが一生に一度あるかないのだから、野暮(やぼ)を言うものではない、ここ一日二日の後には、てんでに里へ帰って真黒になって稼ぐのだ、ここは暫く歓楽の世界、苦い顔をすることはない、人のするように自分もやれ、それがええじゃないか、ええじゃないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ以ってその素晴らしい運命が二重に羨ましい次第である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...羨ましいわねえ! あんたは...
牧野信一 「秋晴れの日」
...八の宮の悟り澄ましておいでになる御心境ばかりが羨望(せんぼう)されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...羨しくの下(しも)には存を添へて読むべきである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あのおふたりを思うといつも羨ましい...
吉川英治 「私本太平記」
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