...」とさも羨しそうに小芳が云うと...
泉鏡花 「婦系図」
...而も巖乘(がんじよう)な體格が何よりも羨ましくなつたと同時に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...却(かえ)ってそういう者の境遇を羨(うらや)んで泣き言を述べるなぞは...
大隈重信 「青年の天下」
...いつも羨(うらや)ましいものに思つてゐたので...
徳田秋声 「チビの魂」
...あなたは羨(うらや)ましいと思う……それは違います...
中里介山 「大菩薩峠」
...羨望、嫉視、自己の前途への不安、酸つぱい葡萄式の哀しい矜恃、要するに之等の凡てを一緒にした漠然たる胸騷ぎ...
中島敦 「かめれおん日記」
...兄を羨(うらや)ましがつて居たことは確かですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煮物の匂いも羨(うらや)ましい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彼はウージェーヌの方をある種の羨望をこめて見つめていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何(なん)といふお幸福(しやわせ)と燒(やき)もちやいて羨(うらや)みますぞや...
樋口一葉 「經つくゑ」
...靜かな田舍家に住まつてゐられるフランシス・ジャムのやうな幸福な詩人を羨望しながら...
堀辰雄 「一插話」
...羨しくの下(しも)には存を添へて読むべきである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼女達仲間の嫉妬心や羨望心を増長させている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...いかでなほ我れも浮世にそむきなむ羨(うらや)ましきはすみ染めの袖と...
吉川英治 「私本太平記」
...「羨(うらや)むべき境涯ではある」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...羨(うらや)ましげに...
吉川英治 「親鸞」
...また当時の高倉帝やそのほかの宮方だの女院が見たらなんと羨(うらや)むことであろうかと思ったりした...
吉川英治 「随筆 新平家」
...姉のエルネスチイヌと兄貴のフェリックスの羨(うらや)ましそうな眼つき(だが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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