...その中でもさっきまであの三人の拝んでいた墓は一際群を抜いて大きく立派に峙(そばだ)っていた...
橘外男 「逗子物語」
...群を抜いていたそうですから...
橘外男 「仁王門」
...二人ながら群を抜いていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...『梅暦』は一歩群を抜いてゐることだけは確かだ...
田山録弥 「西鶴小論」
...ロシアでは群を抜いてゐる...
田山録弥 「小説新論」
...その儕輩(さいはい)よりも群を抜いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...けれども気性のしっかりしているのも群を抜いていたという...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...群を抜いて王座をしめた作家である...
平林初之輔 「ヴアン・ダインの作風」
...アブノーマル・リテラチュアの中で彼はだんぜん群を抜いている...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...そのうちにはるか彼方(かなた)に群を抜いてそびえている一本の大木の葉の繁(しげ)みのなかに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...剣術は群を抜いていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...先生が群を抜いて光り耀(かがや)いておられるので...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...特にウェルギリウスがその『田園詩』において群を抜いている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すべてが群を抜いていた(筆者の所有する資料に白描の肖像が載っているが...
山本周五郎 「半之助祝言」
...其(その)中でアマン・ジヤン氏の「地水火風」セカリエ・ベリユウス氏の「踊子」などが目を惹くのを思ふと矢張(やはり)群を抜いて居るのであらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何しろ群を抜いていた...
吉川英治 「私本太平記」
...行きかう市(いち)の群集の中では群を抜いてみえる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...群を抜いて美しい光耀(かがよい)をはなっている...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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