...朱鞘(しゅざや)の大小をかんぬき差しに差した身の丈(たけ)抜群の侍(さむらい)だった...
芥川龍之介 「本所両国」
...当時儒学の宗たる柴野栗山(しばのりつざん)に到底及ばざるを知って儒者を断念して戯作の群に投じたのであると語ったのを小耳に挟んで青年の私に咄(はな)した老婦人があった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...群馬栃木兩縣の縣會議員で氣の付くものが寄合して...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...そこらをうろつくの群が青菜の畑へ出るとほう/\とを追ふ百姓の叱り聲が聞かれる...
長塚節 「開業醫」
...小市街の群立しなかつたところに...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...僕が声をかけようとしていると彼女もまた群衆のなかに紛(まぎ)れ失せている...
原民喜 「鎮魂歌」
...灯火のまはりには無数の風船虫が群れ集ふてゐます...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...昔はアジアの南海諸処に鑑真のいわゆる蛇海すなわち海蛇夥しく群れ居る所があったらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...ふさわしくも見えそうな一群れであるが...
森鴎外 「山椒大夫」
...8515合唱の群どうぞお后様...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...合唱の群砦の主(ぬし)に奥方様が9385お優しくなさりょうとも...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...現代に個人工藝家は群り起る...
柳宗悦 「工藝の道」
...その中庭にあった漬物甕の一群...
柳宗悦 「全羅紀行」
...彼らの後から陸続として飛び上る群衆は...
横光利一 「上海」
...敵の劉(りゅうよう)の手下と間違えられては困る」呶鳴りながら降りてくる一群の兵があった...
吉川英治 「三国志」
...文武の群臣があつまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...群集をかき分けて...
吉川英治 「親鸞」
...洛中名物の放火沙汰や群盗の横行は毎晩の事で...
吉川英治 「平の将門」
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