...実は怠惰(たいだ)を悪徳としない美風を徳としているのである...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...この家族制度は日本の傳統的美風とされたが...
石原莞爾 「新日本の進路」
...衣服も今様(いまよう)を好み妻子にも華美風流を飾らせ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...古(いにしへ)の美風に帰すことなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな美風が成立するのだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...大和(やまと)民族の美風なることを信じたいのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...義理人情の美風といふものも歌舞伎芝居の二番目ものなどで見る親分子分の關係などでは...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...家庭生活の善良勤倹な美風をどんなに後になって毒したかしれない...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...ついには西洋の美風に倣(なら)うことあるべし」と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この美風は何時までも続かさねばならんと私は思っています...
牧野富太郎 「植物記」
...日本ではいったいに知識や学問を楽しむという美風はあるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...これすなわち本邦固有の美風だから...
南方熊楠 「十二支考」
...自他ともに昔のことを忘れしめぬ美風の一つであったが...
柳田国男 「家の話」
...まことにゆかしい我邦(わがくに)の美風であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...人々は吾国(わがくに)固有の美風である神仏の崇拝...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...夫人は手ぶらで歩かせるというような美風も...
吉川英治 「押入れ随筆」
...隱徳の美風となし...
吉川英治 「折々の記」
...老後の人の最大な美風とされていたからだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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