...生活の美装という事に傾いていた...
有島武郎 「或る女」
...奇麗な蝶々のように飛び廻る美装の子供何百人……それはまことに心を魅するような景色であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
......
陀田勘助 「手をさし延べよう!」
...これも私が万平ホテルに初めてナリン太子を訪問した時に何か太子と深い交渉のあるらしい美装の一貴婦人に怪訝(けげん)な思いを懐(いだ)いたことを記憶しておいでであろうか...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...此の『シラノ猿猴格闘録』は小型の渋い美装本であるが...
辰野隆 「書狼書豚」
...コサックと農民と労働者が美装の史書へしるした大きな黒い手のあとだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ゴセックふうの太い釦金(ぼたん)で綴じてある」一巻の美装史書だからだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...なぜそうこの「儀礼と技芸によって美装されたる牛殺し」が...
谷譲次 「踊る地平線」
...アンダアソンは次いで千八百六十六年 The Pictorial Arts of Japan(『日本画論』)と題する美装の書(Edition du Luxe)二巻を著しまた同年英国美術館の購求せし支那及び日本画の目録を編纂(へんさん)して精細に説明する処あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...また別に美装したる Masters of Ukiyoye(『浮世絵の名家』)の著あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ことさらに美装して...
夏目漱石 「門」
...様ざまの催し物――美食と美装の限りをつくした「推進(プロペラ)する社交室」だ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...夜会にでも出席するように美装を凝(こ)らして人々を驚倒させた...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...円や三角など色彩を施して美装し...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...悦んで巣へ帰ると新妻羨んで何処(いずこ)でかく美装したかと問う...
南方熊楠 「十二支考」
...それらに美装をさせておくことを怠らないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きれいなきゃしゃな姿で美装した童(わらべ)が縁を歩いて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...美装した武士の列に護られて...
吉川英治 「三国志」
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