...生活の美装という事に傾いていた...
有島武郎 「或る女」
...奇麗な蝶々のように飛び廻る美装の子供何百人……それはまことに心を魅するような景色であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今なら女優というような眩(まぶ)しい粉黛(ふんたい)を凝らした島田夫人の美装は行人の眼を集中し...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
......
陀田勘助 「手をさし延べよう!」
...これも私が万平ホテルに初めてナリン太子を訪問した時に何か太子と深い交渉のあるらしい美装の一貴婦人に怪訝(けげん)な思いを懐(いだ)いたことを記憶しておいでであろうか...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...MISS(ミス)・キャゼリンはすなわちその時にジャヴェリと応接間で話をしていたあの美装の貴婦人なのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...コサックと農民と労働者が美装の史書へしるした大きな黒い手のあとだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ゴセックふうの太い釦金(ぼたん)で綴じてある」一巻の美装史書だからだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...労働最中に美装(びそう)した都人士女の訪問でも受けると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...美装の人々が立ち並び...
豊島与志雄 「母親」
...様ざまの催し物――美食と美装の限りをつくした「推進(プロペラ)する社交室」だ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...部落部落の娘たちをすっかり美装させ...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...円や三角など色彩を施して美装し...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...それらに美装をさせておくことを怠らないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きれいなきゃしゃな姿で美装した童(わらべ)が縁を歩いて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...俳優のようににやけて美装している内官は...
吉川英治 「三国志」
...美装した武士の列に護られて...
吉川英治 「三国志」
...金と紅で美装した闘牛士の群が騎馬で出て来て...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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