...舐めて来た液汁と咬みとつた花粉の粒とが消化作用で美味しい果(かこう)に変つてしまふ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...『お店のカリー・ライスはじつに美味しいが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...こういうものを美味しい御馳走だと思って毎日食っているらしい...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...あちらの方にも一つ美味しい肉を附けて...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...鰻(うなぎ)よりも美味しいトロッとした江戸前の穴子の握りの色を目に浮かべてつくづく恋しがらないわけにはゆかなかった...
正岡容 「寄席」
...これは美味しいにもなんにも...
正岡容 「寄席」
...美味しい米の飯をご馳走になって六時半家を出る...
松濤明 「春の遠山入り」
...しかも美味しい実がなるのであります...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...ここの美味しいのよ」と真顔でいった...
宮本百合子 「明るい海浜」
...自分が何かをああ美味しい! とたべた刹那(せつな)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どう? 美味しいこと? ときいているそんな心持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...美味しいボンボンをしずかに口の中から心の中へと味いたさで苦しいようでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこで美味しい魚の清汁をたべましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこでブリスケが煮えたのですから一旦(いったん)出して小口(こぐち)から薄く切って野菜とともに皿へ盛って今の煮た汁を裏漉(うらご)しにしてかけて出すとなかなか美味しい御馳走が出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...第二十四 ブラウンライススープと申すのは大層美味しいもので御飯一合へスープ一合を加えて弱い火で三十分間煮て一旦裏漉しに致します...
村井弦斎 「食道楽」
...」「あ、美味しい、おじさま、井戸水を汲んで来てちょうだい、柔らかい水にじっと、少時(しばらく)、かがみ込んで見たいわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...」「おじさまはしんせつね、美味しいお水ね、冷蔵庫から取り出して来たのでしょう、おう冷たい、あ、色が変るくらい冷たいわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...」「早くお美味しいもの...
横光利一 「旅愁」
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