...わたしはこの一枚の写楽に美しさを感じたのは事実である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...人間の富や、荘厳無比の宮殿を持つローマは、あたかも巨人によって建設されたようなものであったが、ラザルスに取ってはそのまばゆさも、美しさも、洗練された人生の音楽も、結局荒野の風の谺か、沙漠の流砂の響きとしか聞こえなかった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一目に見渡す事の出来る美しさでなければ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...ドイツ語の詩の美しさを生かして全く新しい歌曲を創始したのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...バトリとクロアザは技巧と理知だけで美しさがなく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...美しさに変りはなくとも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お澄のお鈴の可憐な美しさに心ひかれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この佐野松(さのまつ)の死に顏の美しさでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深い美しさを感ずることが出来ない...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...さういふ「物すさまじい或る美しさ」を感じるやうな見方からのみ...
堀辰雄 「「神々のへど」」
...美しさ――だけなんだ...
牧野信一 「喧嘩咄」
...では、キュリー夫人の偉さ、美しさ、私たちの記憶にとどまって困難なときの私たちにとって励ましの魅力となる生気は、彼女の生きかたのどういうところから湧き出ているのでしょうか...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...この評伝の美しさ...
宮本百合子 「現代の心をこめて」
...言いようもない美しさであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...智恵のまじっていない眼の美しさだわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...その美しさが年をとったために衰え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...異常の美しさを感じたりという呉一郎の告白は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...追憶の美しさに耽(ふけ)りながら...
吉川英治 「日本名婦伝」
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